イギリス妊婦→育児生活

初妊娠、イングランド北西部在住。イギリス人のリスと日本人のポンの妊婦生活日記です。予定日まであと100日のところで、皆さんはお腹に指輪を乗せたおしゃれな写真を上げているなか、そんなことが流行っているとも知らず私はブログを始めました。2月6日に無事第一子を出産し、イギリスにて子育てに奔走中。

006: 妊婦家を買う-その1-家購入経緯 UK妊婦生活 予定日まであと95日

イギリスで家を買うことになり、妊娠中に引っ越しすることになった経緯などを含め、イギリスの住宅事情について書きたいと思います。長くなったので何回かに分けることにしました。今回は「その1-家購入経緯」

 

 

 家、購入前はアパート暮らし

私が2018年に渡英した際のビザは、フィアンセビザでした。

相方のリスは、もともとシェアフラット(アパート)に住んでいたのですが(独身の人はルームシェアをしているのが結構イギリスでは一般的)、私のフィアンセビザ取得のために、引っ越しをしてくれ、フラットで一人で暮らしをしていました。

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渡英をして、そのフラットに一緒に住むことになりました。イギリスでフィアンセビザで過ごしている間は、ファミリービザに切り替えるまで私は働けず、切り替えのためには結婚もしなければいけませんでした。

  

当初、結婚は最初は市役所で親戚だけでちょこっとするのでいいよねという話だったのですが、結局あれもこれもと、リスの両親と話している間に、しっかりと披露宴も含めた結婚式をすることになっていきました。

 

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私が来てからは、私の貯金とリスの収入のみで家賃や食費を含めた生活費をすべて工面する毎日。そこに結婚資金が加わり、打撃。(みんなからのお祝い金助かりました。)そしてイギリスでの結婚式準備期間がかかったため、市役所でちょちょっと行う式よりは、結構時間もかかりました。

 

結果、このタイミングでやっていなければ、しっかりとした挙式は一生やっていなかったかもしれないし、やってよかったなと思っていますが、当時は半年以内にビザをファミリービザに切り替えなければいけないプレッシャーと半年で(実質4ヶ月くらい)結婚式って準備できるのかい?という疑問。また、なるべく早く働きたいという気持ちで、バタバタしていたことを思い出します。

 

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結婚後、フィアンセビザからファミリービザに切り替えるのにも、証明書などが必要なものを集めるのに苦労し、結局ファミリービザを申請できたのは、フィアンセビザ失効ぎりぎりの6か月後でした。ビザ取得にも時間がかかり、就活もできず、就活開始後も、内定そして仕事開始までの期間など全部含めて、働き始められたのが、移住してから10か月後でした。皆さんフィアンセビザの際にはある程度、貯金もしておいてくださいね。

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仕事が始まり、少し落ち着いてから最初に考えていたのは、新婚旅行。こういうのは勢いで行かないといけなくなるということで、新婚旅行も就職から数か月後に近場に行きました。イギリスから近場でも私にとってはどこも遠い異国なので、楽しかったです。

 

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その次に考えたのが親戚挨拶。というのも、イギリスで式を挙げたため、ほとんどの日本の親戚はイギリスに来ることができませんでした。二人とも日本の親戚に挨拶したいなということで、日本に帰省を予定し、2週間ほど帰国。

 

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そんなこんなで、ずっとバタバタの賃貸アパート暮らしでした。

 

結婚、ビザの切り替え、就職、新婚旅行、クリスマス、日本での親戚回りなどが終わり、ようやく暮らしが落ち着いてきたと思っていた矢先に、大家さんから今度そのフラット売ろうと思うから、購入するか、出て行ってくれますか。というお達しが来ました。

 

では、次はアパートを借りるのではなく、家を買おう。そんな話になりました。

 

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 賃貸よりも購入のほうがお得なイギリスの住宅事情 

日本企業の駐在の場合は、家賃補助などもあり、家賃に苦労しないことも多いと思いますが、イギリスの一般的な企業は家賃補助はもちろん、交通費も一切出ません。遠くに住んでいて、交通費がすごくかかるのは自分のせいです。なので独身者は割と安めなシェアハウスに住むことが一般的。私もリスも英企業に勤めているので家賃補助も交通費補助も一切無しです。

 

結婚をすると賃貸ではなく、家/フラットを購入する人が多いのは、日本と違い、地震も少ない国であることから、イギリスでは中古の家の価値が基本的にはあまり下がらないからのようです。

 

汚く使わなければ、買った値段で数年後また売ることができたり、昔よりも良い内装工事をしていると、価値が上がったりすることもかなり普通にあります。いろいろな購入手数料や売却手数料が、結局数百万円程度かかるので、賃貸で毎月10万払ったとした場合、年間120万円の家賃出費に対して、家を購入する場合、頭金、ローンや仲介手数料などはいるものの、(ローンの金利や金額にもよると思いますが)5-10年程度住めば、家を買っても出費金額は同じか少ないくらいになるので、家の購入を考える人が多いのです。

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ロンドンは別格に住宅費が高いのでよくわかりませんが、私が住む地域ではそんな感じです。

 

また「家を購入」と言っても日本のような夢のマイホーム新築戸建てというわけではなく、イギリスの庶民は中古の長屋(お隣さんと壁共有の家:イギリスでいうテラスハウス)を買うことが、かなり一般的です。新築住宅は数年後、価値が下がることも多いので、1回目の家の購入は中古の家を買うことが多いと思います。お隣さんとつながっていない、孤立した一戸建ての家は高いので、まだまだ私達にとっては夢の話。

 

イギリス人は古い家も大好きで、ヴィクトリア時代のヴィクトリアンハウス以前(築200-400年)の家はイギリス人に人気です。

 

そんなこんなで、将来は小さくてもいいから家を購入しようと考えてはいたものの、大家からのお達しが背中を押すことになり、あっという間に、本格的に家探しをしなければいけない状態になりました。

 

日本では味わえない感覚。これがイギリス生活を楽しむってことなのか?

 

続きはその2で書きます。

 

-妊婦家を買う-シリーズ--リンク追記---