イギリス妊婦→育児生活

初妊娠、イングランド北西部在住。イギリス人のリスと日本人のポンの妊婦生活日記です。予定日まであと100日のところで、皆さんはお腹に指輪を乗せたおしゃれな写真を上げているなか、そんなことが流行っているとも知らず私はブログを始めました。2月6日に無事第一子を出産し、イギリスにて子育てに奔走中。

007: 妊婦家を買う-その2-家決定から購入まで UK妊婦生活 予定日まであと94日

昨日に続き、家の購入編 その2-家決定から購入までをブログに残したいと思います。イギリスで家を購入予定の人の参考になれば幸いです。

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家を探す

イギリスで家を買うとなると多くの人が利用するのが、RightmoveZooplaというWebsite.

この二つのWebsiteには、イギリス中のたくさん住宅が、To Rent (賃貸) とFor Sale (購入) で載っていて、たくさんの不動産やの物件が一気に検索できます。
私たちもこれを利用して、For saleの家を探しました。


希望の場所や金額、何部屋欲しいか、など基本情報を入れて検索するものです。そこから、写真を見たり、近隣情報を確認したり、不動産屋に連絡することができます。
そして、見学の予約を取って、その家に不動産屋とともに訪ねたりします。

日本では私は聞いたことがなくイギリスの中古住宅販売ならではだなと思うのが、チェーン購入というタイプ。まだ売主が普通に住んでいるけど、近々売る予定という家です。つまり家にまだ人が普通に住んでいるタイプです。(日本でもあるかもしれないですが、結構少ないタイプかと思います。)


なので、不動産屋は家主に連絡をして、「XX日に見学したい人がいるんだけど都合はいいですか?」という連絡を取り合い取って、見学を実施するのです。いい点としては、実際に住んでいる人に話を聞ける点。ここは、直さないといけないとか、教えてくれることもあります。その家主も早く売りたいので必死ですが、嘘はついていないと思います。不動産屋にもよりますが、見学の間、家主にちょっと出て行ってもらうことも多いです。人がいないほうが、不動産屋としても売りやすいのかもしれません。

もちろん、チェーンではなく、もう家には誰もいないという物件もたくさんあります。長く住んでいないとそれはそれで、手入れが行き届いていないということもあります。

家の見学会

イギリスの見学会の場合、不動産屋に集合するよりも、現地集合のことが私たちの場合は多かったです。私たちのように車がないような人は、Uberかタクシー、あるいは電車やバスで現地まで行って、自分で物件を探さないといけません。ここではGoogleMap大活躍。イギリスのように雨が多いところだと、びしょぬれになりながら、雨の中知らない土地の家を探すのは少し苦労しました。意外と坂があったり、街灯もなく暗い道だったりすることもあるので実際に歩くのは悪くないのかなとも思ったりしました。でも、一人だったら絶対に怖かったとおもいます。

現地に着くと、直接不動産屋の社員が対応してくれることもあれば、フリーランスの不動産アドバイザーのような人が、不動産屋と提携していて、家を説明してくれたりすることもありました。そのアドバイザーは当たりの人もいれば、いまいちの人もいました。

いい人の場合、周辺情報にも詳しく、こんな物件をこの近辺で探しているんだという話をすると、近くに似たような物件があるからそっちもみてみますか?とか提案をしてくれ、車に乗せていただき何軒かちょちょっと連れて行ってくれたりする人もいました。すごく詳しく、この家を改装するなら、プラスでこれぐらいの予算は考えていた方がいいとか、購入時の予算のアドバイスもしてくれました。いまいちの人だと、初めて見る物件で、「この庭見ることできますか?」と聞いたときに、「鍵がないから、出れないなー。あっちょっとまって、もしかしたらあるかも。」なんていう人もいますし。「この家のボイラーはどこですか?」と聞いたら、「どこかわかんないなー」という人も。イギリスではボイラーが壊れていたり、古かったりすると、暖房が聞かないので結構大事なんです。「家の前にある、結構大きな駐車場兼倉庫は、この家の物件に含まれているのですか」と聞いたら。「たぶんそうじゃないかな。わかりません。」なんて、不動産屋の適当さに圧倒されることもしばしば。

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オファー

いろいろな家をみて、いいかもなと思った家に対してはオファーを出しました。オファーとは自分の購入希望金額を不動産屋に伝えるのです。ネット上での販売希望価格は表示されていますが、購入希望価格は異なってOKなのです。例えば、ネット上に長く乗っている物件は、提示価格より結構安く購入できることもあります。また、最近売り出したような家で人気の場合は、希望価格より、同じか、高くないとあっという間に売れてしまうことも。

大抵の場合、私たちの1回目のオファーは攻めすぎていたのか棄却されました。また、ちょっと高い値段でオファーをし直すこともできます。その間に売主が納得できる値段を出せるかが駆け引きです。優柔不断の私は2つの家に対して2回目の見学をしました。イギリスでは多くの人が購入前に同じ家を2回見ることがあるそうです。両方ともチェーンの家であったため、お邪魔しまーすという感じで家を見直し、見比べ実際に自分たちが住んだらどのように家具を配置したいかなど具体的に考えながら見学しました。

2回目の見学時は不動産屋の立ち合いがないことも。なんだか知らない人の家に踏み込む感じで。なかなか慣れませんでしたが。。。大きな買い物のためですので。。。

家の価値

イギリスの場合、かなりボロボロの家を購入して、自分で自分好みの内装に直してから住むというのも一般的です。なのでめちゃくちゃ汚い家でも売りに出ていることがあります。

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イギリスの家の場合新築は少ないので、間取りだけ見て広いから高いとか、狭いから安いというわけでもありません。また、都会だから高い田舎だから安いということもありません。ボロボロの家の場合それ相当に安く売っていたりします。でも、レンガ造りで、地震も少ない国なので、建物自体には問題ないなら、買って業者に頼んだり、自分で内装工事や外観をきれいにすれば、きれいな家を買うよりだいぶお得なので買うという人もたくさんいます。DIYなど全くやったことがない私達は、小さくてもいいし、長屋(お隣さんと壁共有)でもいいけど、なるべく直さなくても住める家を探していました。(割高にはなりますが。すぐ住める家ということで探していました。)

家の大きさなどはもちろんのこと、私たちは車がないので職場からの通いやすさや、学校、保育園、お店や駅までの距離も気にしており、実際に歩いてどう感じるかなどチェックしました。(毎日の通勤経路になるので結構大切)。あとは、治安の良さや、洪水になりにくいところをネットで検索したりもしました。都会で治安が悪いところの場合相場が安く、田舎で治安がいいところのほうが相場が高いということもざらです。
 
希望の家にもう少し高めのオファーをして、ようやく売り主からOKの連絡をいただきました。それが2020年3月。1月から、通算2か月くらいは家を毎週のように探していました。ホッとしたのは束の間、購入を決定した途端、イギリスはロックダウンしました。ロックダウンして3か月ほどは、不動産屋、ローン屋さん、不動産弁護士などとWeb面談やメール、手紙などで購入のやり取りが続きました。その時はほぼ相方のリスが頑張ってくれました。ありがとう。

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私たちのアパート(フラット)の売り出し

6月ごろになり、私たちのフラットの大家が本格的に、売りに動き出し、私たちのアパートを売るので、家の見積もりを取りたい、見学をさせてほしいという依頼も来るようになりました。

不動産屋から、COVIDの影響で、見学会がなかなかしずらいので、バーチャル見学会をするため、家のビデオをなるべく綺麗にしてから撮って送ってほしいというオーダーも頂きました。私は「私たちが家を売るわけでもないのに、なんでボランティアで家をめっちゃきれいにして、動画をとるの?」と、リスを責めたりしました。(リスは全く悪くない。)また7月ごろだったと思いますが、毎週のように何組も見学が来るようになりました。不動産屋と見学者はマスクと手袋をして家の物には触らないという制約付きで見学が実施されました。その見学の前は一応綺麗にしないとなということで、家の大掃除を毎週のようにしていました。私たちとしては、アパートが売れて得は全くなく、売れてしまったら住むところを失うので、売れないほうがいいのですが。汚い家を見せたくはないので、毎回大掃除。なんだか納得いかなかった思い出です。見学の間は私たちはどこか外に行かなければいけなく、見学が3時とかであった場合、在宅勤務をしていたので、3時~4時など、1時間ほど外を二人で歩いたり、スーパーに買い物に行って、仕事はまた後で再開したりしていました。

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自分が売主だったら、進んでどんどんやるようなことも、なぜこのCOVIDの時期に知らない人を家に入れるために、家を綺麗ににして、在宅の仕事を放り出して、外出しなければいけないのか、日本だったらありがとうの気持ちで、お茶代とか商品券くらい、大家か不動産屋が出してくれるんだろうなと思っていました。イギリスではただただ、ボランティアで、2-3か月間奉仕していました。イギリス人の寛大なリスは「しょうがないねー。でも一緒に買い物できるから。」といつもなだめてくれました。

手続き終了まで

ロックダウンの影響でいろいろな手続きは時間がかかり、不動産屋も不動産弁護士も時間がかかっていました。更に私のほぼすべての証明書は、日本語であったのも時間がかかった影響の一つかもしれません。予想ではオファーから3か月くらいの6月ごろに引き渡しなど全てが終わり、家の内装も必要なところは工事を終わらせて、7月末には引っ越せると踏んでいた不動産屋と私たち。しかし、ロックダウンで郵送も遅れ、パスポートも1ヶ月紛失しました。すべての手続きが、予想の2か月遅れで進んで、ようやく終わったと思ったら、住む家の住人(つまり売主)の不動産弁護士がFurlough(COVID19休暇)で、弁護士を変更するため書類手続きがさらに遅れるとの連絡が来ました。また更に1か月延長で。私たちは3か月分ほど予定より引き続きアパートの家賃を払い続けることになりました。なんだか私たちの都合ではないのアパートに住み続け家賃を多く払い続けることも納得がいかなかった思い出です。リスは「イギリスでは普通だよ。COVIDだししょうがないよ」と言って、いつも慰めてくれました。本当に優しい相方です。これが9月後半ようやく鍵の引き渡しとなりました。

平日であったため、仕事後二人で、不動産屋に向かって、鍵とシャンパンとお祝いのカードをいただきようやく引き渡し終了!(書類にサインとかは一切なかったのも驚き。)二人でやっとだーと、とてもホッとしてうれしかったことを覚えています。

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家決定から購入まで、リスに当たり散らす毎日でしたが、(それは妊娠初期だったからかしら?)優しくリスに支えられ、日本ではできないような体験をたくさんした気がします。これが海外生活を楽しむってことなのかな?

購入後についてはその3で。

 

  • 妊婦家を買う-シリーズ--リンク追記---

もしよかったら、「妊婦家を買う」の前編 その1:家購入経緯uk-ninpu.hatenablog.com
と後編の その3:家改築
もどうぞ。


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