イギリス妊婦→育児生活

初妊娠、イングランド北西部在住。イギリス人のリスと日本人のポンの妊婦生活日記です。予定日まであと100日のところで、皆さんはお腹に指輪を乗せたおしゃれな写真を上げているなか、そんなことが流行っているとも知らず私はブログを始めました。2月6日に無事第一子を出産し、イギリスにて子育てに奔走中。

008: 妊婦家を買う-その3-家改築計画から引っ越しまで。 UK妊婦生活 予定日まであと93日

今日は、昨日、おとといに引き続き、「妊婦家を買う」その3-家改築計画から引っ越しまで。について書いていきたいと思います。


これまでの簡単な流れ。

  • 家探し 2020年1月
  • 家決定 2020年3月前半、ロックダウン3月中旬
  • 鍵Get‼ 2020年9月後半

普段ならそんなにかからないだろう、家の購入。待ちに待った6か月後。家の鍵をゲットして家を訪れた私たち。
なんとなくわかっていた気はしましたが、やっぱり。いろいろ気になる。。。不動産屋から家の扉を開けるまでのウキウキは10分間で、家に入った途端、現実を突きつけられた感じでした。

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リノベーション検討

引越し予定の家は、もともと前の持ち主が鍵の引き渡しの前日まで住んでいたため、住めない状況ではありませんでした。でも、購入決定から6ヶ月も経っていざ家を見てみると、荷物が全部なくなったにも関わらず、狭い。そして、臭い。壁紙なども自分たちの好みではない内装だったため、内装工事がやっぱり必要ではないかと相談し始めました。貯金をほぼ頭金に使ってしまったので、あまり手持ちがない状態ですが。工事するなら、家具や家電がない今のほうがベストだと踏んで、なにをする必要があるか議論することにしました。


まず、絶対に行いたいことが3月時点でも決定していた「カーペットの張替え」。前の家主が犬を飼っていたということもあり、家の臭いがきつく、このままでは容易に住めない状態。カーペットの状態もかなり悪かったので、全取り換え即決定。

そして、二人とも次に思ったのが、このリビングの壁ほぼ真ん中の壁にある飛び出した「暖炉いらないよね」という大仕事。暖炉は屋根の上の煙突までつながっているので、結構な大工事になることはわかっていたものの。それでも、そこに暖炉があることによって、リビングなのに、TVを置くところも、テーブルを置くところもなんだか限られてしまって、かなり使い勝手が悪かったのです。

もう一つは、キッチンとリビングを隔てる壁をなくしたいという希望。この家がもともと小さいというのもあり、壁があることによってリビングもキッチンも狭苦しい感じでした。前のフラット(アパート)の間取りが1LKだったもののキッチンとリビングの壁がないオープンキッチンタイプだったので広く見えたというのもあり、ポンもリスも前の家のようにしたいねということで、取り除く計画を開始しました。

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内装工事にに詳しい友達に写真を送り、煙突から暖炉まで取り除いた場合45万円。壁の取り除きは15万円。計60万円ほどみとけばいいのではと概算してもらえました。しかし、煙突も取り除けるかどうか実際に調査しないとわからないとのこと、ほかにも壁はサポートが別途必要な場合はもっと高くなると言われました。それは写真ではわからないので、実際に大工さんを呼んでチェックしてもらって!とアドバイスをいただきました。こういうことが気軽に聞ける知り合いがいて本当に助かりました。

その日は一旦アパートに帰り、今後どうしていくか、計画を立てることにしました。運よくアパートの買い手がまだ見つかっていなかったので、大家はまだ住んでいても問題ないとのこと。私たちの計画している工事をするには、まずカーペットを取って捨てる、床の状態を確認する。そのまま住めるなら住む。大工に見積もりを取る。高くなるなら考えるが短い期間でできるならやってしまう。カーペットとフローリングを両方で見積もりを取ってみる。そんなことをしなければいけないねと話し合い、長かった鍵の引き渡しの夜が終了しました。

鍵引き渡し後の週末

その週末に、リスの両親が家を観たいということで、1時間半のドライブをして、喜んで家まで来てくれました。イギリス人はすごくDIYに慣れていて、入ってきたとたん。床を強く足で踏んでカーペット下の床の素材をチェック。壁もトントンたたいて、音を聞いて硬い壁か軽い壁かをチェックしていました。こんなこと、日本人は知らないし、しないだろうなーなんて文化の違いを感じました。リスの両親と話し合い、気になっていた壁紙は上からペンキをたくさん塗って隠せるので心配しないでといわれました。イギリス人はよくDIYでペンキ塗りは自分たちで行うので、リスの両親がやるとのこと。カーペットもとりあえずはがしてみようということで、一部はがし、これなら自分たちで剥がせそうだということで、家のカーペットを自分たちで引っ越し前に捨てる計画になりました。2階のカーペットの下にあった床は汚いものの、しっかりとしていたので、住めなくはないということに。とりあえずペンキを塗ってそこにしばらく住むのでもいいのではという話にもなりました。翌日、日曜日には知り合いのおすすめのカーペット屋さんにも早速行ってみて、カーペットの場合とフローリングの場合のざっとした概算もしてもらいました。フローリングとカーペットを組み合わせた概算で25万円という金額でした。帰宅後、最低限必要な家電は何かと考えた時に、冷蔵庫と洗濯機。それだけは注文しておかないとということで、ネットで検索し、注文。引っ越しの翌日に届くように手配しました。家を買った後もなかなか出費がかさむもので、引っ越し予定が伸びていなかったら、全くお金に余裕がない状態だったかもしれません。

工事しながら家に住む覚悟

もし、鍵の引き渡しが予定通りの6月ごろの夏だったら、今頃床や壁の塗り替えも終わって、初秋に引っ越しというのもありだったのかもしれませんが。今から工事終了を待っていると冬になってしまい、妊娠も後期になってしまうかもしれない。また引っ越さなかった場合、工事もだらだらとしてしまい、何か月でも引っ越し日程が伸びてしまうかもしれない。また、悪化し続けるCOVID19の状況を見るとロックダウンの規制で引っ越せなくなる可能性も捨てきれないので、工事は住みながら行うことに覚悟を決めました。そうすれば、ローン開始後、アパートの家賃も払わなくていいので、その分で改装費の足しにできるというのもメリットもあり。二人とも覚悟を決めました。アパートの大家さんに思い切って、延長はしませんと宣言し、アパートの期限が切れる9月の土曜日に引っ越しを決定しました。

引っ越しの週

大きな家具も、お金もないので、業者に頼まず、引っ越しは自分たちですることにしました。その引っ越しの週、私は引っ越し前の3日間+引っ越し後の1日の計4日間の有給休暇を取り、主に引っ越し準備担当。リスは引っ越し前に1.5日、引っ越し後に2日の有給休暇を取り、引っ越し後の業者対応担当としました。イギリスでは段ボールがスーパーなどでなかなか手に入らず、1時間半離れた職場から抱えて持って帰ってきた段ボール4つとM&Sでもらったバナナの箱4つの計8個の段ボール+私たちのスーツケースやエコバックに荷物を詰めていきました。休み初日の水曜日は家に向かい物が入れられる程度までキッチンの戸棚などの掃除を開始。2日目の木曜日にほぼ全ての荷物を箱に詰めました。なるべくお腹の赤ちゃんに負担はかけないように休み、休みやってはいたものの、結構荷物が入った段ボールやスーツケースは重たく。かがんだりするのも、高いところの荷物を取るのも大変だったので、在宅勤務をしているリスを呼んで少し手伝ったりもしてもらいました。

引っ越し前日

リスの両親はバンを借りて金曜日からあたらしい家に手伝いに来てくれました。まず家じゅうのカーペットをみんなではがし、バンに詰め込み、地域の集排センターでカーペットを捨てました。リスのお母さんが一部ペンキ塗りも開始してくれて、壁紙を隠してくれました。夜遅くなりましたが、9時ごろに大工さんもようやく時間が取れて来てくれて、工事の見積もり開始。知り合いに安くて60万円くらいと見積もられていたところ、その大工が、ここの煙突や壁はサポートを足さなくても取り除けそうだから人数がいれば3日間で終わるよ。金額は50万円だね。とい言われ、思ったよりも早く安く済むことがわかり、勢いで契約。日程は追って連絡をしてもらうことにしました。

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土曜日引っ越し当日

土曜日は引っ越しで、リスのママがペンキ担当。リスとリスのパパが剥がした床の掃除(というよりも残った下のマットはがし)。私はアパートに残り最終的な荷物の箱詰めを担当しました。そして午後からアパートの荷物をリスとリスのパパが移動。3階のアパートからバンへ。20分程度のドライブの後、またバンから新しい家へとリスの両親が荷物を運び込み、私とリスはアパートに残り大家さんが来る前までに、アパートの大掃除を行いました。徹底的な掃除の甲斐あって、デポジット全金返還となりました。わーい!(これで改築費に少し充てられる)。その後、急いで新居へUberでむかい、ヘトヘトになっている両親のサポートに回りました。床は、むき出しでしたが、お母さんが、マットをIKEAで買ってきてくれて、その上に持っていたマットレスを引いて、何とか寝れる場所は確保できていました。疲れ果てた両親はバンに乗り込み帰っていきました。本当に助かりました。ありがとうございました。

アパートを完全に引き払ってしまったため、その日から本当にこの家が自分たちの家なんだという実感が沸いてきました。床もむき出しで、家の中ではマットレスの上以外は土足。壁のペンキも途中。ベッドフレームも、タンスもイスもテーブルも家具は一切なく、荷物は段ボールとスーツケースとエコバッグに入ったまま。家ではほぼ立ったままかベッドの上に座る生活が始まりました。夢のマイホームと呼ぶにはほぼ遠い生活の開始でした。それでも、自分たちの家なんだと私とリスはなんだか幸せでした。引っ越し当日に持っていた家電は、トースター、炊飯器、ポットの3つ。朝ごはんとランチにはトーストに何かを塗って食べることでしのいで。オーブンと換気扇は壊れており、チャッカマンがないと火が付かないタイプのコンロだったので、調理はほぼできず。近くのTake awayで最初の3日間は夕飯は済ませていました。

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おわりに

妊娠中、フルタイムで仕事もしている中、このような引っ越しは、計画から準備、当日までと、とても大変でしたが無事なんとか終わることができました。これもリスとリスの両親がとても助けてくれたこと、そしてタイミングよく安定期に入っていたからできたことかもしれません。赤ちゃんごめんね、動き回りまくって、でも一緒に頑張ってくれてありがとう。結局、その週はつわりも終わって体重が増える時期なのに2㎏体重が減っていました。

この続きはその4-住んでいるのに家の工事開始!に書きます。

  • 妊婦家を買う-シリーズ--リンク追記---

もしよかったら、「妊婦家を買う」の前編 その1:家購入経緯uk-ninpu.hatenablog.com

その2:家決定から購入までuk-ninpu.hatenablog.comものぞいて見て下さい。


uk-ninpu.hatenablog.com


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