イギリス妊婦→育児生活

初妊娠、イングランド北西部在住。イギリス人のリスと日本人のポンの妊婦生活日記です。予定日まであと100日のところで、皆さんはお腹に指輪を乗せたおしゃれな写真を上げているなか、そんなことが流行っているとも知らず私はブログを始めました。2月6日に無事第一子を出産し、イギリスにて子育てに奔走中。

025: 日本と英国の妊婦検診の違い UK妊婦生活 予定日まであと76日

今日は28週目検診をしてきました。
本当は水曜日に行くはずだったのですが、大切な仕事の予定があり3日間ずらしたため、29週目に突入してしまいました。結局、その前もって予定されていた大事な仕事もイングランド再Lockdownの影響で延期。。。(ずらさなくって良かったじゃん。)

今日は助産師(MW: Midwife)による検診に行ってきたので、日本とイギリスで毎回行われる妊婦検診の違いについてブログに残したいと思います。

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日本で妊婦検診を受けたことがないので、厚生労働省のホームページに載っていた情報をもとに比較します。

日本の検診で毎回行う検査

厚生労働省 ・妊婦に対する健康診査についての望ましい基準(◆平成27年03月31日厚生労働省告示第226号)

妊婦健康診査の内容等
1. 問診、診察等: 妊娠週数に応じた問診、診察等により、健康状態を把握するものとすること。
2. 検査: 子宮底長、腹囲、血圧、浮腫、尿(糖及び 蛋たん 白)、体重等の検査を行うものとする。なお、初回の妊婦健康診査においては、身長の検査を行うものとすること。
3. 保健指導: 妊娠中の食事や生活上の注意事項等について具体的な指導を行うとともに、妊婦の精神的な健康の保持に留意し、妊娠、出産及び育児に対する不安や悩みの解消が図られるようにするものとすること。

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イギリス(NHS)で検診で毎回行う検査

(定期検診はMidwifeが行います。病院ではなく私の場合はChildren’s centreというところ、医師はおらず、機器なども限られている。スキャンなどは違うところに行きます。)
NHS Antenatal checks and tests - NHS

NHSのホームページは一回しか行わない検査項目や毎回行う項目が混ざっていたので一つ一つ比較しながら書きます。
1. 問診、診察等: NHSでもやります。毎回聞かれる質問: 「調子はどうですか。」「今何週目ですか。」「赤ちゃんの調子どうですか。」
2. 検査: 子宮底長→29週目で初!、腹囲→ない、血圧→電話診察以外は毎回ある、浮腫→ない、尿(糖及び 蛋たん 白)→尿を持っていけばある、忘れたらなし。身長体重→初回の電話でBMI値を出すのに聞かれたのみ
3. 保健指導: 食事に関しては最初の電話の時に、アルコールはとらないで、生ものも食べないでのようなことを一通り説明されましたが、それ以降指導はされていません。精神的なサポートは「メンタルも平気ですか」「困っていることはないですか」など毎回聞かれます。質問があれば、何でも答えてくださいますが、助産師からいろいろ説明してくれたりはあまりしません。なので、自分で質問は紙に書いて持っていくようにしています。

日本の毎回の検査項目にはありませんが、21週目以降は心音の検査が始まりました(3回ともやったので毎回やるのだと思います。)、今日からは子宮底長(紙テープ)と赤ちゃんの体勢チェック(触診)が始まった。

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イギリスは体重を測らない

日本の妊婦さんたちのツイッターを見ると、体重の増加等について怒られるという書き込みをよく見ますが、NHSではそうでもありません。
ホームページには平均10-12.5㎏最終的に増加し、大体20週目以降に体重が増加すると書かれており、妊娠前(最初の問診時)の体重が50㎏以下あるいは100㎏以上の場合は食事に関するアドバイスがもらえるとも書いてありました。日本だったら50㎏以下の方って結構いると思うのですが。。。そのような方は、アドバイス対象になります。Twitterでよく「体重が増えて先生に怒られる」と書かれたりして、体重に悩んでいる投稿をよく拝見しますが、私の場合は反対で体重があまり増えずに少し心配になっております。でも聞かれもしないのでもちろん怒られもしません。

自分なりの見解としては、たぶん日本の平均的な妊婦さんでいえば50㎏Overのポチャ系なので元から蓄えがあるので、そのエネルギーを赤ちゃんは十分に使って大きくなっているのではないかと思っている。

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NHSで働く小児科医の友達は私の体重があまり増加していないことに対して、「減っていないなら大丈夫、気にするようなら、体重計に乗らないほうがいい」とアドバイス助産師は「体重は出産までに1㎏も増えない人もいるし、すごーーーく増える人もいます。人それぞれなので気にしなくていいですよ。体重の増減と赤ちゃん妊婦さんのリスクの関連は科学的根拠がないので、検診では体重は測らないのですよ。」といわれました。

アメリカでの研究で妊婦の体重の増加が多すぎると、リスクがあるという論文を自分で読んだばかりで、アメリカに住む日本人は低体重が問題となるという論文だったので、「ん?」と思いましたが、もしかしたらいろいろな論文があり、関係ないという論文もそれ以上にたくさんあるのかもしれないと思い、そこは自分の勉強不足だと感じ、ぐっと飲みこみました。

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まとめ

日本と同様にあるのは、問診、尿検査、血圧検査。
イギリスのNHSでない検査は、体重、腹囲、浮腫み。
COVID-19の影響で最初はMW検診も電話対応のみだったが、最近は心音を21週目以降チェックするようになった。子宮底長と態勢チェックが28週目から始まった。


他の特殊な時期に行われる検査についてはまた違うブログで書いてきたいと思います。

本日もここまで読んでくださりありがとうございました。