よくある質問シリーズ-5
出産の立ち会いしてもらうの?
現在COVID-19 が大流行しているイギリスですが、私の地域のNHSでは立ち会い出産は許されています。
今回は立ち会い出産について書いていきたいと思います。
- COVID-19流行中のイギリス、立ち会い出産許可されているの?
- イギリスでの立ち会い出産の割合
- イギリスでの立ち会い後の病院泊
- 立ち会いのメリット
- 立ち会いのデメリット
- 私と相方は立ち会い希望するのか。
- 立ち会いはただ応援する人ではない。
- 終わりに
- パートナーができるサポートのリンク!
COVID-19流行中のイギリス、立ち会い出産許可されているの?
日本での許可の現状
日本ではCOVID-19の影響で多くの病院で立ち会い出産が許可されておらず、妊婦さんが一人で頑張って出産していると聞いています。
COVID-19の感染リスクの観点から言えばもちろん、来院者が人が2倍になればリスクも2倍あるいはそれ以上になるかもしれないので、病院側としては、なるべくリスクは医療スタッフ、来院者(ほかのママさん、妊婦さん、赤ちゃん、子供)のためにも減らしたいと考えるのも納得と言えば納得です。
パートナーの方の多くは妊婦さんと一緒に住んでいるとは思いますが、子供が生まれる前に産休など取得していない方が多いと思うので、会社に行ったり公共交通機関を使っていればその分、隠れ感染しているリスクは妊婦さんよりも高いと考えられます。
英国での許可の現状
ニュースでも騒がれている通り、日本よりはるかにCOVID-19が流行しているイギリスでは新規陽性者数が約5万人、関連死亡者が約1000人毎日出ております。
それにもかかわらず、NHS(国民保健サービス)は出産時の立ち会いはほとんど認めていると聞きます。その代わり、事前の検診や、(子宮口の確認など)検査などの立ち会いはほとんど認められていません。多くのパートナーの人が駐車場で待っているようです。認められているといっても、もしCOVID-19の症状がある場合立ち会いはできないと聞きます。その代わりほかの人が1人立ち会えると私の地域では言っていました。(例えば母親など)
イギリスでの立ち会い出産の割合
イギリスでは82% が陣痛中(during labour)、 87%が出産/分娩時 (during the birth)パートナーの人が立ち会っていると2018年のレポートで報告されております。(新型コロナウイルス流行後の状況はわかりません)
イギリスでの立ち会い後の病院泊
イギリスでは立ち会い後、(COVID-19騒動以前は)一緒に病院に宿泊することも可能と聞きました。現在は病院によって方針が異なると思いますが、それでも可能な病院も多いかもしれません。というのも、NHSの場合、出産後平均で24時間で(産後の母と子の両方の体調が良ければ)退院する家族が多いからです。どれくらい病院にいてもいいんですかと両親学級で聞いたときにYou can stay as much as you want/need.と言っていましたが、平均がそれくらいなので、日本のように5日間ほど宿泊するというのは、経腟分娩の場合、稀なケースだと思います。あかちゃんは最初の身体チェックが終わった後、健康であれば助産師看護士による新生児室での預かりはほぼ無く横にずっといるため、病院ではあまり休めないとも聞きます。その24時間の間に、授乳方法をならったり、オムツの変え方を習ったりして忙しく過ごすようです。
すでに出産が終わって退院した両親学級の友達家族は、退院時に「昨日産まれました。これから車で家に向かい、これからゆっくり家で休みます。」とメッセージを送る人がたくさんいました。えっ、生後1日目の赤ちゃんがいるのに、医療従事者(プロ)がいる病院より、家の方が休めるのか。。。と私はびっくりしました。
理由としては、病院では家とはかってが違い自由にできないので、家の方がゆっくりできるということらしいです。確かに陣痛に何時間も苦しみ、何時間もかけて出産し、その後、あまり休めず、そのまま授乳などを習い、翌日身体検査をして問題なければ、帰宅というハードスケジュールなので納得というかんじもします。なので基本帝王切開ではなければ、病院での滞在期間は1泊2-3日(子宮口の開きの速さによる)のようです。
日本のセレブな病院であれば、5日間入院している間に、ニューボーンベビーの写真を撮ったり、マッサージしてもらったり、エステがあったりなんてのも聞きますが、そんなことはNHSでは全くありません。
立ち会いのメリット
- リラックスして出産できる。
出産という大事な時期を知らない人たちに囲まれて過ごすより、家族がいると安心できるから。
- サポートしてもらえる。
車での送り迎え、何でも頼みやすいのでサポートができる。
- 関心を持ってくれればすごく関係が良くなる。
やってほしいことを前もって理解して、お産に集中できるようにしてあげると株が上がる!
- 出産の瞬間を一緒に見届けられる。
出産は奇跡の連続で、その生まれる瞬間を一緒に体験できるのはすごく貴重なことなので、それを共有することにより、これからも一緒に頑張ろうという気になる。パートナーに親の自覚が芽生える。
立ち会いのデメリット
- 気分が悪くなる人もいる。
医療現場や血が苦手で倒れてしまうような方は、陣痛中はいいかもしれないが、分娩は立ち会わないほうがいいかもしれません。
- 無力感を感じることがある。
なにをしていいかわからず、陣痛中苦しんでいる妊婦を横に、スマホをずーっといじっていたりしていると妊婦をイライラさせるだけなことも。
- パートナーもイライラ
サポートしたい気持ちはもちろんあっても、ずっと立ち会っている=寝れず、マッサージをして、筋肉痛になり、あーしろ、こーしろと出産でメンタルほぼ崩壊気味の妊婦に言われるとイライラしてしまうことがある。
私と相方は立ち会い希望するのか。
結論から申し上げますと。立ち会い希望しています。
理由1
陣痛/出産で苦しんでいるときに、冷静に物事を判断する余裕がないと思うため。助けてもらいたい。「いたーい!」って日本語で叫びそうだし。
例えば、「陣痛促進剤しますか?人口破膜しますか?会陰切開してもいいですか?」など聞かれても余裕がなく適当に「YES」とだけ答えそうだから。
理由2
それほど苦しんでいないときでも、疲れていた場合、医療英語がなにも聞こえてこない気がするから。「お願いします。」とつい日本語で言ってしまうかも。私の相方は私が正気を失っているときも、ちゃんと前もってバースプランなどを二人で確認して話し合っているので、そんな時は助産師や医師と私の代わりに話してと言っているので、サポートしてほしいと思っています。
理由3
出産全般のサポートをしてもらうため、例えば、陣痛中腰が痛ければ、マッサージをお願いしたり、(現在二人でYoutubeやネット情報で勉強中)、のどが乾いたら飲み物をサッと出してもらったり、暑かったらうちわで扇いでもらったり、起き上がれなかったり、歩けなかったら支えてもらうなど。医療従事者には頼みずらい。
理由4
安心できると思うので、おそらく出産をする病院では見たこともあったこともない、医師や助産師と共に分娩を行います。そんな中知っている人、しかも相方がいてくれれば、なにより安心できると思うからです。
ただし、実際に分娩中など相方が気分が悪くなったりしたら、その部屋を出て行ってもいいよとちゃんと言ってあります。無理されて、倒れられても困るので。私としては立ち合い出産と言うよりも、妊娠/出産/赤ちゃん全般に対して、関心を持ってもらい、一緒に頑張って出産/子育てを乗り切っていきたいと思っています。なのでその一環として立ち会いもしてもらいたいなと思っています。
立ち会いはただ応援する人ではない。
イギリスの立ち会い出産に参加する人は、ただ妊婦の苦しんでいる姿を立って見て「頑張れー」と言っているだけではなく、ただ手を握っていればいいと言う感じではない気がします。(日本もそうだと思いますが、「立ち会い」という響きがそんな感じになってしまう。)
イメージとしては立ち会いする人=サポートをする人。なので、入院バッグもパートナーと一緒に準備することがNCTではおすすめされました。そうしなければ、どのカバンのどこに何が入っているか、何を持ってきているか知らないので、妊婦さんが陣痛に苦しむ中、スーツケースを開けたり取り出したりしなければいけないからです。そこで、「ストロー取ってー」と言ったとき、「どこにあるの?あれー無いよー。」とか言われると精神的にイラっとしてしまうので余計なストレスになってしまうとアドバイスを受けました。
終わりに
まだ出産をしていないので、実際はどうなるかわかりませんが、現状、立ち会いを希望しています!
パートナーができるサポートのリンク!
イギリスの分娩室↓はこんな感じ、常にマッサージやサポートを行います。
www.youtube.com
パートナーができる手伝いで、陣痛、出産のポジションチェンジ。(イギリスでは分娩台に乗って足を広げるスタイルだけではない。)
fb.watch
関連ブログ↓
uk-ninpu.hatenablog.com
みなさんは立ち会いしてもらいましたか?しませんでしたか?する予定ですか?新型コロナウイルス感染症で出来ませんでしたか?帝王切開だったので許可してもらえなかったという人もいると思います。よかったら教えてください。下にアンケートを貼っておきます。