イギリス妊婦→育児生活

初妊娠、イングランド北西部在住。イギリス人のリスと日本人のポンの妊婦生活日記です。予定日まであと100日のところで、皆さんはお腹に指輪を乗せたおしゃれな写真を上げているなか、そんなことが流行っているとも知らず私はブログを始めました。2月6日に無事第一子を出産し、イギリスにて子育てに奔走中。

105: 英国COVID-19流行中の妊娠で良かったこと UK妊婦生活 予定日から+4日

私が現在住んでいるイギリスは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者数が日本よりもかなり多く(約10倍)、残念ながら人口が5,000万人以上の国の中で、100万人当たりの死亡者数が現在(2021年2月1日)で世界1位(1,559/100万人)です(日本は45/100万人)。
ワクチンを開発したり、国の医療制度が無料であって、ほぼみんながその制度を受けられる国のはずですが、世界で一番多くの割合の方が亡くなっている悲しい現実。

そんなCOVID-19流行中、トツキトウカ(以上の)イギリス妊婦生活をしていて、ネガティブなことが多かったかと思われるかもしれませんが、ふと振り返ってみると、このロックダウン生活=妊婦生活のおかげで良いことも意外とあったことにふと気が付きました

今日は、イギリスでLockdownしていて良かったというブログを残しておきたいと思います。

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はじめに(COVID-19流行で悪かったこと)

世界中でたくさんの方がこのCOVID-19によりご家族を失ってしまったり、職を失ってしまったり、多くの生活スタイルが変わって、普段できることができなくなってしまったりしています。

日本に住む妊婦さんで言えば、家族の立ち合いや面会が一切できなかったりPCRの結果が出ていないため出産直後のお子さんを抱っこできなかったり様々なことが変化し、いろいろな不安と共に過ごした期間だったのかと思います。

イギリスに住む妊婦さんで言えば、日本への里帰りが難しくなったり、パートナーを連れての病院への通院ができなくなったり、今まで産科があった病院がコロナ病棟にシフトして出産病院を変えなければいけなかったり妊婦検診が電話対応になって、実際に赤ちゃんは成長しているのか不安になったりしていました。日本の自粛とは異なり、国レベルでのロックダウンが3回(3/23~6月15日、11/5~12/2、1/5~現在)あったイギリスでは、私の妊娠期間中、多くのお店が一時的に店を開けられず、何かの記念日にレストランでお祝いなんてこともできませんでしたし、ほぼ赤ちゃんグッズの買い物はオンライン。ワクワクしながら初マタの赤ちゃんグッズのお買い物とはいきませんでした。

そんな新型コロナウイルス感染症流行中でも、イギリス+ロックダウンで良かったことも意外とあったなーと、ふと昨日、相方と散歩をしているときに思いました。なので今日はコロナが流行して個人的に良かったことについて書いていきたいと思います。
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妊娠期間全体を通して良かったこと

風邪を1回もひかなかった

世の中がロックダウンになり、人との接触が減り、また多くの人が感染に対して気をつけるようになり、普段であれば、数か月に1回は風邪をひいたりしていたと思いますが、この長い妊娠期間、幸いなことに、夫婦そろって、風邪すらも引きませんでした。(COVID-19 にもおそらくかかっていない。)

相方がいつも家にいた

相方(リス)の仕事がリモートワークに100%切り替えられ、妊娠期間中家に常にいてくれました。私が仕事でも、私が在宅でも常に家にいてくれるので安心でした

通勤時間はもともと往復で1時間もかからなかったリスですが、その時間がセーブできたので、積極的にご飯を作ってくれたりしていました。私たちにとって大きな作業の一つであった家の購入に関しても、合間時間を見つけていろいろな手続きを率先してやってくれました。これは職場に行っていたら、なかなか難しかったかもしれません。

宅配物の受け取りがいつでもできた

毎日家にいるので、Amazonなどの宅配の受け取りもほぼ受け取りを逃すことがなかった。

良かったこと:妊娠初期

ロックダウン1回目-緩和時

悪阻(つわり)がひどい時期に、家で働くことができた。

私の症状としては、交感神経切り替え時のアレルギー様症状、寝不足(アレルギーが起きないと止まらないので再度眠れない)、歩いているだけで乗り物酔い様症状、臭い過敏などでした。
こんな症状が一気に襲ってくる中、職場に行かずに家で働けたのはとてもよかったと思います。昼休みの時間には、一旦ベッドで横になったりすることもできますし、相方も家で働いていたので、何かあるときにはすぐに助けてもらうことができました。
この時期普通であれば多くの妊婦さんは、まだ周りにもあまり告げられない中、悪阻と闘いながら、職場で仕事をしなければいけないことが多いと思います。私の職場はわりと遠く往復3時間かかるので、その3時間をセーブできたのも大きかったと思います。

緩和時も時短で働けた

まだ悪阻があった時期に規制緩和が始まり職場に徐々に戻り始めました。しかし、職場では時差通勤や職場にいる時間を最小にすることが推奨されていたため、4時間職場で働き、家で4時間働いたり、あるいは週5勤務ですが、週2回は家で働いたりなど、必要に応じてフレキシブルに働くことができました。

良かったこと:妊娠中期

規制緩和時-ロックダウン2回目

暑い時期にあまりマスクをつけなくてよかった

暑い時期に主に家にいたためマスクをする頻度がそれほど高くありませんでした。日本の方は結構出勤されていて、マスクを常につけていなくては行けず、妊婦さんにはかなりきつかったのではないかなと思いました。もしイギリスがロックダウンではなく、夏ごろにフルタイムで職場に通っていたら、暑い中徒歩1時間、(クーラーなしの)電車で往復2時間、毎日マスクをつけて出勤し、さらに職場でもマスクをしなければいけなかったのではないか考えるとかなりきつかったと思います。しかし、この感染症が流行していて、3/4の以上の人はリモート勤務をしている感じでした。私の職場は時短やフレキシブルを推奨されていたため、家にいるときはマスクをせずに過ごせました。おかげ様で、イギリスでは割と楽な妊婦生活を過ごすことができていたと思います。

イギリスだったから公共交通機関を使う際も余裕で座れた

感染症流行前は、1時間に1本しかない私の電車は毎日満員で、まるで都会の電車。押せ押せでいつも乗っている感じでした。でもロックダウンが始まった3月以降はどの会社も在宅が可能な人は家で働くことが推奨されていたため8月頃の緩和時でも電車に乗る人は1/4以下。(世の中は事務仕事が多いんだなー。そして技術職、営業でも電話やTV電話でもこんなに対応できるんだなと実感しました。)公共交通機関(電車やバスでは)常に余裕で座ることができました。感染症対策も含め間隔をあけて座ることも推奨されておりましたし、駅構内の多くの場所でアルコール除菌が用ジェルがおいてあったため、それをまめに利用し、風邪もひきませんでした。

uk-ninpu.hatenablog.com
マタニティーマークのバッジも入手しましたが、譲ってもらわなくても常に空席は見つけることができました。

リノベがわりと順調にできた

1回目のロックダウン時には、引っ越しができない期間がありましたが、私達が引っ越した時はちょうど規制緩和時、そして悪阻も収まっていたため、リノベーションも積極的にこなすことができました。相方が在宅で働いていたため、有給休暇をほとんど取ることなく、業者を迎え入れることができたので、家の工事も平日週末問わずに進めることができました。(そして、妊婦の私は工事がある日はは職場に逃げることもできました。)これはタイミングが意外とよかったのかもしれません。(本当はあと1か月くらい、家の引き渡しが早かったら良かったけど。。。)

uk-ninpu.hatenablog.com

良かったこと:妊娠後期

ロックダウン2~3回目

ここまで流産、早産をすることなく順調に成長してくれた

妊娠後期はロックダウンであっても出勤が許されており、職場にフルタイムで毎日通っていました、それであっても、普段よりもインフルエンザも風邪も流行していなかったため、風邪もひかず、なんの薬も飲まずに済み、予定日まで無事に育ってくれました。相方、家族、友人、職場のみんな、NHSの皆様に感謝です。

ロックダウンの影響で、クリスマス休暇が例年より長かった

これはうちの職場だけの話ですが、特例で今年はクリスマス休暇が数日早く始まりました。そのおかげで、34週と3日目から休暇に入ることができ、クリスマスゆっくりすることができました。
uk-ninpu.hatenablog.com

おわりに

今回は、妊娠中、ロックダウンでよかったことについて主に書いてみました。ネガティブなことももちろんたくさんありましたが、良かったことも意外とあったなーと気が付きました。
しかし、ロックダウンは制限が多く自由に行動することはなかなかできない生活。今後始まるであろう育児もいろいろなサポートが受けられにくいかもしれません。
また多くの人がこの病に苦しんで、なくなっている現実があります。世界中でCOVID-19の感染が終息し、元の生活を1日でも早く取り戻せるよう願っております。

本日もここまで読んでくださりありがとうございました。