111: 出産レポ② 陣痛促進剤開始-本陣痛 UK妊婦/UK入院2日目
前日(2月3日)は色々ドタバタでしたが、なんとか陣痛促進剤を翌日(2月4日)から、予定の産科がある病院で始めることになりました。
他の方の参考になるかはわかりませんが、私が実際に陣痛の際に体験したNHSの病院での実話です。
今日は、実際にNHSで陣痛促進剤使用当日の1日についてブログを書いていきます。
(注意:今日のブログは赤ちゃんとの思い出のためにも、結構細かく書いたので、いつもより少し長くなってしまいました。)
はじめに
私はもともと陣痛促進剤は使わずに、陣痛を待とうと思っていたのですが、あれよあれよという間に、産婦人科医に進められるがまま、卵膜剥離(内診グリグリ)+陣痛促進剤を使って出産することになり。
予定の産科に送られ、相方と二人で急いで行ったら、予約ないよと言われ。医師じゃないと判断できないからと1晩放置。その日の夜は救急があったり、もともと促進している人が多かったので、先生には会えず。そのまま私は病院の大部屋に泊まることに。
卵膜剥離は、産婦人科医に診察してもらった病院で済ませていたものの、促進剤はその時点で入れてないので、特に普通の妊婦生活と変わりないくらいでした。ただただドタバタして、検査を夜中にされたりしたため、寝れませんでした。
前日の様子はこちら
uk-ninpu.hatenablog.com
陣痛促進剤当日(2021/2/4 木)
朝(事前検査)
5:00
朝5時頃から同部屋の陣痛で苦しんでいる人たちがCTG(胎児心拍数陣痛図 (cardiotocography) :NST)モニターをつけ始め、エラー音がなり続くため寝れないが横になり続ける。朝7時にしっかり起こされ、私もモニターをつけることに。(結局、1時間くらいしかねれず。陣痛はじまる前日からもう眠れぬ夜を迎えるとは。。。
7:00
朝食は何がいいか聞かれた。私は正式な入院患者じゃないのにいいのかしらと思いつつ、朝食を頼む。シリアルかパンか聞かれ、シリアルをチョイス。(両方でもいいけどと言われたが、量がわからないし、残したくないのでシリアルだけにした。)どんなシリアルがいいかと聞かれたがとりあえず、聞き取れたコーンフレークを頼む。
コーヒーか紅茶か聞かれ(デカフェなのかなと気になったがとりあえず)紅茶を注文。ミルクのみで砂糖なし。
15分後、運ばれてきたものは、オーダー通りの紅茶とシリアル(1パック30g)。本当にそれだけだった!めっちゃ少ない。他の入院している妊婦さんはなんだか慣れた様子で、ほかのオーダーもしていた。フルーツが他のめるっぽいので、私も通りかかったオーダーとりの人を呼び止めて、「すみませんなにかフルーツも、もらえませんか?」と言ってみたらリンゴを持ってきてくれた。
別に、普通の市販のシリアルとミルクなのでまずいわけではない。でも、栄養バランスとか特に気にしていない感じがすごく伝わった朝食だった。相方のリスにイギリスのご飯が出たら、どんなのだったか写真撮って送ってねと言われていたので、写真撮って送る。「シンプルだね」と言われる。
どうやら日勤のシフトに変わり、その先生が私の入院を判断できるらしい。
日勤の助産師さんが来て、挨拶を済ませ、予定としては、検査をして、モニターつけて赤ちゃんが元気なら、プロスタグランジン錠を膣に入れて、誘発しましょう、という流れを説明された。促進しても出産まで2日以上かかる人もいますよと説明される。
朝から、採血、COVID-19テスト、モニターと検査のオンパレード。
NSTモニターのSO4センサーつけるとき、利き手と反対の薬指につけると便利。医療関係者がどこにつけてもいいよって言ってくれたら。是非試して。利き手の人指し指につけられると、モニターつけられている間何もできない。
— ポン®🇬🇧41w→2m🤱🏠 (@NinpuUk) 2021年2月4日
これ👇なら両手でスマホも余裕で打てます。 pic.twitter.com/1IBcrJMLox
相方には「まだいつ産まれるかわからないし、2日後かもしれないし、とりあえず働いて」と伝える。最初は心配で仕事が手につかないと言っていたが、こっちはなんともないので休みを使うともったいないので、気を紛らわすためにも働いてと頼む。(半休とって、半分は働いたらしい。)
昼(陣痛促進剤投与)
12:00
子宮口の確認とプロスタグランジンの膣坐薬を1つ入れられる。
子宮口の確認とは卵膜剥離と同じ感じで、助産師さんが膣から指を入れて、子宮口の直径を確認するというもの。子宮口は1cmも開いていないと言われる。まーそうだろうな。
ベッドには1枚ペットシーツのようなものが引かれた。膣坐薬はちゃんと効くようにしっかり奥に入れないといけないらしく、かなりグイーットやられた。タブレットだからなのか滑らないので、グーっと入れられるとき違和感があり少し痛かった。でもこんなんで痛い痛いとは言ってらんないと我慢する。
6時間後にまた子宮口開いていなかったり、破水も起きていなかったら、もう一錠入れられると。それでもだめなら医師により3錠目が追加されるらしい。つまり、2錠目までは助産師が判断できるらしい。
前日夜に、「医師がいないので、間違ってこちらの病院に来てしまったポンさんは促進剤入れていいか判断できない」と助産師さんたちに散々言われたのに、今日も特別医師には会っていないが促進剤入れられたなーとふと気が付く。たぶん裏で、私のデータなどをみて、医師が入院患者と認め、ここの病院で出産していいと認めたんだろうと解釈しておくことにした。
周りの同部屋の妊婦さんが陣痛をこらえて、数時間おきに順々に分娩室へ移動して行く。みんな昨日の夜からすごく痛そうにしていたから頑張ってとしか言いようがない!
この時点で、私はまだまだ平気。
痛みレベル:10%(普通の妊娠後期の妊婦さんと同じレベル)
13:00
お昼ご飯のオーダーがとられる。
今回もいろいろメニューを言われたが、頼みやすいかった、ジャケットポテト(ベイクドポテトのこと)+チーズチリ(チリコンカン+チーズ)をオーダー。これは、おいしかった。さすがイギリス、ジャケットポテトはハズレが少ない。完食しました!NHSで出産予定の妊婦さんおすすめです。そしてなぜか頼んでいない、ライスプティングが付いてきた。最初何かわからなかったので、リスに写真を送り確認した。ご飯を甘いミルクでおかゆ状にしたデザートです。(あんまり好きではないけど、少しずつ慣れてきた。体力も必要なので、食べれるものは今のうちに食べておこうと決意)時間がすごくかかったけどとりあえずこちらも完食!
14:30
まだまだ陣痛が来る気配もないので、元気に過ごそうと決意。苦しんでいる同部屋の方々にいつも助産師さんが、「まだ子宮口が十分開いていないので、歩いてみましょうか?」とか「お風呂入ってみましょうか?」と促している。でも誰も風呂なんて入れる状況ではない様子。なので、私はまだ平気だし、つらくなる前に自ら動いて、子宮口どんどん広げていこう!と散歩を決意。
ベッド周りを綺麗に整えて、パジャマから外着に着替えていざ散歩!と思って、外に出たら「んっ。」結構歩くのつらいんですけど。。。なんか急に腰回りがズシーンと重くなる。
でも、せっかく着替えて、張り切って散歩に出かけたのに5分で戻るのもな。。と思い、フーフー言いながら、粘って30分ほど駐車場を歩き回る(完全に不審者w)。
めちゃめちゃ腰が重くなってきて歩きにくくなる。30分歩いて結構限界なので部屋に戻る。エレベーターもあったけど、2階分上がるだけだし、ゆっくり登ればこれも運動になると信じ階段をゆっくり登る。これが意外ときつかった。
痛みレベル: 50% (重い生理痛より痛い、痛い時には止まってうずくまっていないといけないレベル。階段も手すりにしっかりつかまり手の力で登る感じ。)
15:00
ベッドにようやく座って、痛み止めをもらうことにする。あとでシャワー/お風呂に入れたら入ろうかなと思っていたので。
パラセタモール(別名アセトアミノフェン)とコデイン(パブロンにも入っている)どっちがいいか聞かれるが、コデインの方が強いけど、クラクラすることがあると言われたので、パラセタモールだけにした。
15:30
ベッドに座ていたら、パンッて音が小股の方から聞こえ、ジンワリ暖かくなる。「えっ!!」まさかのこれ破水ってやつですか?つけていた布ナプキンがビッチョリになる。ナースコール(助産師コール?)を押す。陣痛促進剤の効果?散歩の効果?なんだかドキドキする。
私(ポン)「たぶん、パンって音が聞こえて、水がでてきて。。破水したっぽいんですが。」
助産師「あら、すばらしい。じゃー破水かどうか確認します。」ナプキンの重さとペットシーツの重さを手で測り「破水ですね。」と判断される。
ポン「なんかどんどん出てくるんですが。。。」
助産師「シーツ替えますねー。」「大き目のパッドも置いておくのでよかったら使ってください」と言われる。
ポンこれは想像以上に水がバシャバシャ出てくるので、慌てて相方のリスに連絡して、破水したので大き目のパッド買ってきてーと連絡。(マタニティーパッドは入院バッグに入れていたのだが、破水の水の勢いには耐えられそうもないパッドだったので、コンビニで売っている最大級にでっかいパッドを依頼。)あと、腰も痛くなってきそうだったのでテニスボールも頼む。
最初は破水後ビッチョリになってしまった服を慌てて着替えていたのですが破水の勢いがすごすぎて、着替えをあきらめる。漏れた分はペットシーツに羊水吸収は任せることにした。まだ、それほどお腹は耐えられる程度の痛みで、ベッドに座っている分には大丈夫だが、動くたびに羊水がドバドバで続けるので、着替えもできない状態に。
16:00
痛い!なんか腰回りが全体的に痛い。これ陣痛ってやつ?と思い始め、陣痛記録アプリに記録を付け始める。最初の痛みがどれくらいかはわからなかったが、その後7分間間隔が空いて45秒程度の痛み(陣痛)。その後10分間があいたと思ったら45秒間の痛み(陣痛)。
最初はYoutubeで見たはんなりママの座るポーズをとる。最初の7分間隔と10分間隔の時はできた。結構楽になった。しかし。この体勢を取るのが、結構大変。
☟陣痛の乗り越え方(陣痛間隔が広い時にはお勧めです。)
www.youtube.com
16:30
その(陣痛→7分→陣痛→10分→陣痛の)後すぐに、2分間隔で定期的に陣痛が来る。最初っから思ったよりも痛い!陣痛促進剤効きすぎでしょ!まだ16時間半。勝手に2錠目とか入れるんだろうなと思っていたから、油断した。心の中で、リス仕事終わったら早く来てくれー。あと2日かかるかもしれないしとか言っていたけど、今日産まれるかもーと思う私。仕事しろって言ったり、早く来てって思ったり勝手な私。
はんなりママの陣痛の乗り越え方ポーズについて
→結果、この体勢の方が横になっているより痛くないとは思うのでオススメですが、重力を使って子宮口を広げやすくするため、基本座る体勢なので長くキープすると足の指が痛くなってしまう。長時間はキープできないので、陣痛がない時は横になりたい。ただ、この体勢をするのに起き上がることが2分間隔だと忙しすぎてほぼ不可能でした。なので最初の20分はできましたが、その後ほぼトライしたけど諦めました。
痛みレベル:75%(陣痛って奴だってわかるくらい、今までと違うレベルの痛み。フーフー声を出して深呼吸して紛らわすレベル。)
夕方(本陣痛開始)
17:30
そうこうしているうちに、リスが病院に来てくれた。陣痛の合間の時に、陣痛っぽいと説明。しかも2分間隔、すでにフーフー言っている。陣痛間隔を記載するのにアプリの操作と、陣痛時のマッサージを頼む。2分間隔で横になった体勢のまま、はんなりママのアドバイスに従い、自分で恥骨のところを指圧し、リスには背中をマッサージのように押してもらうようにしました。そうすると少しマシにはなりました。
☟リスに頼んだ背中のマッサージ。
www.youtube.com
痛みレベル:100% (自分のみで耐えれる限界、マッサージがあると少し楽。まだ2分間の間に休みが取れる)
18:00
その後も痛みがどんどん増してきて、夕飯は食べれるかわからないけどとりあえず体力のためにも頼んでみた。チキンパイがおいしそうだったので頼んでおきましたが、結局、陣痛が痛すぎて食べれず残してしまったので、リスに残りは食べてもらいました。
助産師さんに、子宮口の大きさ確認してみる?と提案を受ける。破水後はリスクがあるのであまりチェックはしたくないらしい。
ポン心の声(2分間隔がもう1時間以上続いているし、結構開いていそうだな。8cmですとか言われるかな。ドキドキ)
痛みレベル:120%(マッサージなしでは耐えられない。)
夜(本陣痛と死闘)
19:00
子宮口の開き具合をチェックしてもらう。
助産師「おぉー広がっていますね。2cmです!」
ポン「えっ!!たった2cmうそ。。。こんなに痛いのにまだ2cmなんですか」
助産師「今日の昼に、促進剤入れて、もう破水して子宮口が広がっているならすごく順調なほうですよ。」
助産師「破水後は感染リスクが高まるので、4時間に1回しか子宮口はチェックできませんので。次は11時以降になります。検査したとき6cm以上だったら、分娩室に移って、無痛分娩の準備しましょうね。」と言われる。
ポン心の声これが(6cmになるまで耐えるってどれだけきついんだーと気が遠くなる。)
リス「すごいよ。ポン頑張っているよ。進みが早いから次の検査でもっと広がっているかもしれないしね。」と励まされる。
痛みが結構強いので、痛み止めとしてGas and Air(笑気ガス)を頼む。
https://www.nbt.nhs.uk/maternity-services/pain-management-options/entonox-gas-air
陣痛中にマウスピースのようなものを加えボタンを押してガスを出し、吸い込む。これは私にほぼ効いていなかった気がする。効いていないが、陣痛中に何かをやらなければいけないということで気がまぎれた気がしました。
大部屋のお隣さんも陣痛中のようだか、自分でご飯も普通に頼んでいるし、トイレも結構すたすた歩いて行っている。助産師さんとの会話で、子宮口4cmですね。分娩室に行くのは優先順位的にこのまま救急とかなければお隣さんが次になるといっていた。私よりも子宮口開いているのに、様子はいたって普通の用だった。(カーテン越しだけど、私のように声に出してフーフー言ったりしていない。足音も軽やか。話し声も普通だった。)
私はまだ、2cmなのに、こんなに痛いのはなぜー。と思ってしまう。
痛みレベル:140%
20:00
どんどん痛みが増す。夜勤の助産師さんにここでバトンタッチ。ここでまさかのハーフジャパニーズの助産師さん登場!!
英語はペラペラで、ちょっと日本語が話せる。お母さんが沖縄人らしい。なんか和むような、そんな状況でもないような。。。英語なら英語だけの方がやりやすいような。。。
ちゃんとした陣痛か確認するためにも、モニターを付けることになる。ここで、アプリは記録することをやめて、CTG 胎児心拍数陣痛図 (cardiotocography) に任せることにする。
ずーっとフーフー言いながらGas and Airを使い続け、耐える。前日の横にいた妊婦さんたち状態。絶対こんな中、歩き回れないよねー。と改めて共感する。
痛みレベル:150%
21:00
どんどんどんどん痛みが増す。もう何分間隔かわからないほど、とりあえず、常に痛い。
リス「しんどいならちょっと早いけど助産師さんにもう一回、子宮口のチェック頼もうか?」
ポン「いや、まだ6㎝にはなっていないと思うから。とりあえずこのまま頑張る。。。」
リスが耐えかねて、助産師さんになにか痛み止めなどできないか聞きに行ってくれる。助産師さんに「SANPO」か「OFURO」と言われる。
ポン心の声MAJIDE??この状況で散歩とかお風呂入ってさっぱりしよう!ってなれる人いないでしょーこれ。助産師も辛いだろうな、これしか薦められないの。
「ポンさん、日本人だからOFURO好きでしょーと言われる。」間違ってはいない。私はお風呂が大好きだ!今の家にはバスタブがないので、風呂に入りたいのはやまやま。でも「この状況では無理です。」といって一旦断る。
21:30
「酸素だけはちゃんと赤ちゃんに送らないと」と思い、深呼吸だけはしっかり続けるようにしていた。毎回助産師さんにいい呼吸しているねと褒められる。
ポン「すごく痛いんだけど、どうしたらいいかもうわからない。もう、疲れた。無理。。。出産やめたい・・。」
リス「痛いね。疲れたね。でも、やめれないよ。」
ポン「じゃーバトンタッチする?」
リス「変わってあげられないよ。ポンお風呂好きだし、お風呂入ってみる?」
ポン「すごく痛いんだよ。お風呂場まで歩くことすら考えたくないレベルだよ。」
リス「そうだよね。」
ポン「。。。。(少し考えてみる。)」
そして、もうやけくそになってきて、めっちゃ陣痛が痛い中、だまされたと思ってお風呂に入ることを決意。破水の気持ち悪さもあるし、きれいさっぱり洗い流そう。こんな経験のNHSじゃないとないだろうなと思ったし、何でも挑戦だ!
痛みレベル:150%(痛すぎて八つ当たりするレベル。)
ポン「お風呂入ります!!!」(ヤケクソ)
助産師「ほんとう?楽になるわよー。いい判断だわー。」と喜ばれる。
助産師「服、タオルとかZOURIとか、お風呂の準備してねー。」と言われる。草履。。。久しぶりに聞いたぞ!草履って。たぶん【スリッパ】って言いたかったんだと思うけど。
ビーチサンダルのことを「島ぞうり」っていうもんな。さすが島人(シマンチュー)と思ってしまった。でも痛すぎて突っ込みとかもできない。
助産師さんがお湯を張ってくれている間に、バスローブなどをリスに用意してもらう。準備ができたわよーと言われ、風呂場まで歩いて移動。ベッドから20mくらいの距離だと思われるが、果てしなく遠く感じる廊下を、リスにほぼ全体重を預けながらなんとか歩いて風呂に向かう。こんな状況で風呂に入るなんて、頭おかしくないかと思いつつ、もう何でもできることは試すしかない。このつらい陣痛から抜け出したいとの思いで必死。
風呂場についてからも、湯気で喉が潤って良いような湯気でむしろ息がしづらいような、変な感覚に襲われる。
そして、痛すぎて、どうやって足を、上げて湯船に入ればいいかわからない。まずバスタブの縁に腰かけて、呼吸を整えて、少しずつ体を回転させて足を一つずつゆっくり入れる。
入るまでどれだけの時間がかかったかわからないが、頑張って何とか風呂(バスタブ)に入る。そしたら、「あれっ、本当だ浮力が付いてそして温まるせいか少し楽!」本当に騙されてみるもんだ。そしてここならはんなりママの陣痛を乗り越えるポーズが取れる!と思い少しやる。しゃがんだ体勢になるには水位が浅かったので、湯量も足す。風呂前の痛みレベルが150%だったのがお風呂に入って100%くらいになっていた気がした。少し楽だが、あまり長く入ると、お腹の子がのぼせそうな気もするし、そろそろ上がろうとする。そうしたら、痛い!上がろうとすると陣痛レベル150%かそれ以上が襲ってくるので!風呂から上がれない。浮力がなくなるので痛い。あがるのが怖い。
無理、風呂から上がれない。。。とリスに告げて、鬼のようだが風呂の栓を抜いてもらう。強制で風呂から上がる。
痛すぎて思考も停止気味でとりあえず体を拭いてバスローブを着て上がる。相方いなかったら、風呂から出れずに終わってたわ。結局トータルで、風呂に入って良かったのか悪かったのか全く分からず。とりあえず時間は少し経った。。。
助産師「お風呂どうでした?」(ジャパニーズハーフの人ではない違う助産師)
ポン「入った時はいいが和らいだのですが、上がろうとした時、痛かったです。」
助産師「みなさん結構そう言います。」
ポン心の声 (承知の事実だったんかい。)
またなんとかパジャマに着替えて、ベッドに横になる。また常にマッサージをしてもらう。リスもお疲れの様子。でも止められたら、本当に痛いので、マッサージは常にお願いする。
23:00
待ちに待った、子宮口のチェックをしてもらう。
助産師「2cmですね。」
ポン心の声(えーーーーー。変わってないじゃん。あんなに痛かったのに。2分間隔なのに?4時間も2分間隔で変わっていないの?いつまで続くの?やっぱり2日間かかる感じ?)
助産師「申し訳ないですが、パートナーの方は一回お家に帰宅していただき、お産の立ち合いに備えて休んでもらってくださいね。」
ポン「リスの腰マッサージなかったら死んじゃうよー。。。じゃ帰る前にポカリスエットだけ作って(粉を持ってきていた)!そして、荷物があれているから少しまとめておいて。」と頼む。
リス「ポカリはつくるけど、片付けは明日でいいよ。他の皆さんもいるしうるさいからね。」
ポン「わかった。」
ポカリを1口飲ませてもらい、リスは休むために、一旦家に帰ってもらう。ありがとう。私はベッドに横たわっているけど、リスは普通のイスしかないし、常にマッサージさせられてるし、体力的にも精神的にも横で支えるって疲れるよね。ゆっくり休んでくださいと思った。
ポカリスエットは神だと思った。疲れている体にはポカリスエットが本当に染み渡った。ポカリスエットの粉末+タンブラー、場所も取らないので念のために入院バック入れておくといいと思います。
2月5日 深夜
0:00
ここから1時間、フーフー一人で言い続け、気が遠くなりそうになった。深呼吸をしすぎて喉がやられる。ポカリが飲みたいが、置き場所が悪く手が届かなかった。痛みで体を起き上がらせることもできない。手を伸ばすことくらいしか無理。ナースコールを押して、飲み物にストローをさしてもらい、飲み物を手の届く範囲においてもらう。そして痛みについて、どうしていいかわからないと伝える。
助産師もこれ以上手段がなく、とりあえずモニターをつけて監視させてくださいと言われる。
痛みレベル160%
0:30
忙しいのか、30分後やっとモニターをつけに来る。
痛みレベル:170%
1:30
モニターつけられるが滑ってなかなかうまく波形が取れない。40分間ととりあえず付けますと言われたがもうとっくに経っているだろうと言う感じだったので再度ナースコール。
何度もナースコールをして心苦しかったがもうしょうがない。今日も忙しいらしく、押しても30分くらい来ないし、しょうがない。
うまく取れてないからモニター続行しますと。ゴムバンドを固結びされる。(この時点では気が付かなかった。痛すぎて何をされているか気が付かず。)
痛みレベル:180%
2:00
16:30から続いた2分間隔の陣痛にプラスして、陣痛がない時間に今までにないほどの激しい胎動があり、子供がのたうち回っているようだった。
とりあえず酸素を送ることだけは集中して、フーフーという深呼吸(陣痛)+ウォーウォー叫んでいた(胎動)。お隣さんごめんなさい。
痛みレベル:200%
3:00
フーフーいいながら、酸素を赤ちゃんに送ることだけは、忘れないようにしていたため、良い呼吸しているねと助産師さんには毎回褒められる。
しかし、もう疲れ切ってしまって、ほぼ記憶が遠のく。陣痛と陣痛のギャップにも今までにない胎動があり、終始痛くて耐えられないことを助産師に伝える。もう、いい加減モニターが邪魔で、気持ち悪いので取っていいか確認する。忙しそうだったため、OKをもらい、自分で外すことに。この時点で、やっと固結びされていたことに気が付く。しょうがないので、自分の全体力を使って固結びされたモニターのゴムをなんとか自力で外す。外して楽になることを期待したが、陣痛は変わらず痛いものは痛い。でも不快感は少しなくなる。
フーフー、ウォーウォー。フーフー、ウォーウォー。私がうるさくって、お隣さんも寝れないと思う。。。(ごめんなさい)
ここまで、陣痛2分間隔になって8時間以上。0分間隔(?)になって2時間以上経過。
4:00
ほぼ記憶なし、いつの間にか寝ていた。(気を失っていた?)
朝方
5:00
助産師が私を起こしに来る。「ちょっとは休めましたか?ポンさん分娩室の用意ができました。」
ポン心の声(んっ?!あんなに痛かったのに、陣痛もそれほどでもない。胎動もない!!痛みレベル50%)
ポン「オナカガイタクナインデスケド(うまく声が出ない。。。)」「あんなに痛かった、お腹が、痛くないんですけど。私、寝れちゃってたし。。。赤ちゃん大丈夫ですか?」
急にすごく不安!あんなに痛くって嫌だった陣痛と胎動なのに還って来て!と懇願しました。助産師「大丈夫ですよ。痛みが引くこともありますよ。よく頑張りましたね。では、パートナーさんに連絡して病院来てもらって、荷物を纏めて分娩室に移動しましょう。」
この時、ただただ不安だった。なんで痛くないの?(少し痛いけど、夜中とは比べものにならないくらい、痛みが引いている。)
とりあえず、リスに電話をかける。
そして、どうでもいいが声が出ない。叫びすぎて声がかれている。。。
ポン「モシモシ。。。分娩室が空いたから移動するから、病院に来て。お腹がなぜか痛くないの。。。赤ちゃん平気かな。。。ごめんね朝早くって。」
リス「移動なの?わかったUberつかまり次第すぐ行く!」
電話にすぐに出た様子からして、リスもほぼ寝れなかった様子。
まだ、リスも到着していないので、自分でやるしかない荷物のパッキング。昨日、破水やお風呂など着替えなども散らかしたままだった荷物だが、痛みレベルが50%くらいなので、パッキングがなんとか自分でできた。
気が付けば、お隣さんはまだこの大部屋に残っている様子。私が夜中、苦しみすぎて優先順位を上げてくれたものと思われる。(本当にごめんなさいお隣さん。)
移動は、分娩室担当の助産師さんと共に行くことに。痛みレベル50%の私はスーツケースを杖代りにして、少しずつゆっくり歩きながらですが、自分の足で歩いて分娩室へ移動することができました。この時はただただお腹の赤ちゃんが心配でなりませんでした。
助産師さんはよくあることだから大丈夫。分娩室についたらモニターつけてみましょうね。と言ってくれてたが、心配でならなかった。産むのやめる?とか言ってごめんなさい。
おわりに
今までの人生で精神的にも体力的にも一番つらかった長い1日でした。結局、陣痛促進剤開始から、本陣痛中、医師には一回も会わなかったし、超音波検査もなかった。基本子宮口の検査とNSTでチェック。これがNHSの出産らしいです。
日本では、たくさんのママたちが、COVID-19の影響で一人で出産に立ち向かっている状況のなか相方と23:00までだったけど一緒に乗り越えられたのはとてもラッキーだった。と思っています。私が出産した病院の(アバウトな)規定では22:00まで立ち合いOKらしいです。でも私は検査結果によっては分娩室に移動するかもしれなかったので23:00までリスと一緒にいることができました。
分娩室に移動してからの、続きは出産レポ③で書きたいと思います。毎日更新は止っておりますが、週に1回は上げていきたいなと思っていますので待っててください。
本日もここまで読んでくださりありがとうございました。
出産レポ
出産レポ①↓
uk-ninpu.hatenablog.com
出産レポ③↓
uk-ninpu.hatenablog.com