イギリス妊婦→育児生活

初妊娠、イングランド北西部在住。イギリス人のリスと日本人のポンの妊婦生活日記です。予定日まであと100日のところで、皆さんはお腹に指輪を乗せたおしゃれな写真を上げているなか、そんなことが流行っているとも知らず私はブログを始めました。2月6日に無事第一子を出産し、イギリスにて子育てに奔走中。

116: NHS産後、退院翌日の助産師自宅訪問

イギリスの産後の退院は翌日か翌々日が多く、日本と比べて早いのですが、ちゃんとフォローアップ体制があります
その一つが、退院翌日の助産師による自宅訪問。今日はその退院翌日についてブログに書いていきます。

(出産前はCOVID-19の影響で電話対応になるかもしれないと言われていましたが、結局自宅訪問でした。)

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私は帝王切開で出産後、足が動かず退院が少し長引きましたが、それでもDay3での退院となりました。今日はDay4(退院翌日)の助産師訪問について。(出産レポはこちらから)

退院翌日、助産師さん何時に来るの?

翌日何時に来るのかは前もってわからないのですが、来ました
時間の要望も私の場合はできませんでしたが、来ました

うちに来たのは、出産をした病院(病院A)の管轄の助産師ではなく居住地(妊婦健診でお世話になっていた病院の方)の病院Bの助産師さんが13:00ごろに来ました。どこの助産師さんが来るのかもわかりませんでした。

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たまたまですが、この日に来た助産師さんは私の卵膜剥離(内診グリグリ)を行ってくれた助産師さんでした。
その時の様子は↓こちらからどうぞ。
uk-ninpu.hatenablog.com

私を見た瞬間、「私が卵膜剥離おこなった方じゃない!その後陣痛きた?」と聞かれました。(よく覚えてるな。毎日何人も妊婦見ているだろうに)と思ったけど、地域的に移民が多く住んでいるわけでもなく、アジア人はかなり少ないので覚えていたのでよく覚えていたのかもしれません。「あのあと、結局そのまま病院B送りになって、その翌日に誘発剤入れたから、卵膜剥離の影響かなんかわからなかったけどず、破水して陣痛きました。」なんて世間話をしました。

訪問時、助産師さんに何を聞かれるの?

難しい質問などはありませんでしたので、簡単な英語で対応できました。下に例を挙げます。

子どもについて

どこに寝かせているか(余計なものを置いていないか)、寝れたか、排泄の有無(色)など

私について

調子はどうか、痛いところはないか、寝れたか、トイレに行けるか、悪露の様子など

授乳方法(ミルクと母乳)

完全母乳、混合、ミルクか、うまく上げれているか、うまく飲めているか

難しいことは聞かれなかったし、部屋をいろいろ見て回る感じでもありませんでした。

あと、疑問などがあれば、直接聞いてOKその場で答えてくれます。

質問ありますか?と聞かれたときに咄嗟に出てこないことも多いので、私はスマホに「聞くことリスト」を書き留めています。
小さな疑問や、あたりまえかもしれないような質問。なんでも答えてくれました。病院で聞き洩らしたこと、家庭の事情も含めた育児の疑問など、出産後は不安なことがたくさんあります。このように直接助産師さんに家に来てもらい、聞けるのはとてもありがたいサポートだなと思いました

産後の鬱リスクは最初の2週間がとても高いようです。なのでNHSではこの2週間のサポートを手厚くして訪問をするようにしているようです。

助産師さんはUpDownが激しい妊婦さんや産後のママを毎日のように相手にしているので、サポートも慣れているし、私みたいなNon-Native speakerの人も慣れている。なので、間違った英語で話していてもとてもよくくみ取ってくれました。

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私がした質問の中で驚いたことを一つ↓
帝王切開後のお腹がめちゃくちゃ痛くってほぼ動けませんでしたが、いつ頃になったら体も回復して来るのかなと見通しが気になったので「いつから外に行けるようになりますか。」と聞いたところ、「無理はしないでほしいけど、自分が動けそうだと思ったら、赤ちゃんも一緒にお散歩程度ならOKですよ。」と言われてびっくりしました。「えっ?今日?」びっくりして目玉が飛び出るかと思った。
助産師さんには「今日は天気もいいしね。」なんて言われましたが。「絶対に無理です」と苦笑いしてお断りしました。
イギリスの2月の寒空に生後4日の赤ちゃん帝王切開の産婦の散歩って。スパルタにもほどがある。

日本だと1か月検診の時がお散歩デューになるイメージだったので。衝撃でした。

実はこの数日後すぐにお散歩デューする羽目になりました。(それについては今後のブログで書こうと思います。)
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家のどこで助産師さんと話しをした方がいいのか。お茶やお菓子は用意すべき?

大体の人はベッドの横で話を聞くらしいです。出産翌日に退院してその翌日には助産師が訪問してくるので大抵の人はベッドから起き上がれないそうです。ベッド脇に立って話をするので、テーブルがないことも多く床で書き込みをすることはよくあることのようでした。

私もだいたいベッドの上にいることが最初の6週間は多かったですが、この時はたまたまお昼ご飯を食べ終わってリビングにいたため、リビングで助産師さんを迎えました。私はソファーに座っていましたが、テーブルがないので文字が書けないので助産師さんは床に座って字を書いていました。(申し訳ない)

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つまり、話し合いの場所はどこでも大丈夫で、一番自分が楽なところでOK。準備は不要です。イギリスっぽく、「何か飲み物入りますか?」と聞いてみましたが、「勤務中なので何も頂けないんですよ。」と言われました。

助産師さんは産後の体を第一に考えてくださいますので気楽に構えててOKでした。

Red Book(産後の母子手帳みたいなもの)

訪問時にRed Bookという母子手帳のようなものが必要です。出産時にいただくので準備しておいてください。
でも私は、在庫切れで持っておりませんでした。

助産師「病院AでRed Bookもらいましたか?それに書き込みたいのですが。」
私「退院翌日に助産師さんが持ってきてくれる手はずにすると、病院Bの助産師さんが言っていたのですが」
助産師「いや聞いてませんね、ごめんなさい持ってきてないです。」

やっぱり管轄違うと話が通ってなかったようで、やっぱりな。

Red bookがないので書き込みもできないので、A4の紙に、帝王切開の跡が痛い。元気、ミルク混合している。など基本情報を鉛筆でかかれ、この紙をDay 5の検診で来る助産師さんに渡しておいて。と言われました。

Red bookについては病院Bに直接電話してどうにかしてもらってと言われました。薬については病院Aに電話かけて、処方箋の確認してもらってと。(本当は病院でもらえるはずだったのに退院直後からちょっとめんどくさい。)

そして、そのまま「ではまた」と帰っていきました。結構あっさり。

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Maternity note

イギリスでは産前はMaternity NoteというA4の用紙にパンチで穴を開けたものを括ってあるものが産前の母子手帳代りでいろいろな妊婦検診の情報が書いてあります。産後はこのRed Bookというファイルが母子手帳代わりになります。今後検診の度にGPや助産師がこれに情報を書き込んでいきます。

余談ですが
Meternity Noteは産前は常に検診時に持参して出産時に助産師に渡します。産後は、病院で保管することになるため、もう見ることができません。何か情報を書き留めたい人は、出産前に写しておくことをお勧めいたします。

私は写しておきたかったことがあったので、返してもらうことはできるのか聞いてみたところ、原本は病院で保管しないといけないので無理だが、コピーは撮れるかもしれないので何を書き写したいのか詳細を教えてくれれば後日病院からノートが来た時にコピーを取ってあげると言われました。しかし、現在私のMaternity Noteは病院Aで助産師さんは病院BなのでノートがBに来るのはいつになるかわからないのでそのうち。。という話でした。

コロナの影響

COVID-19の影響で直接訪問ではなく、何回かは電話になるかもしれないと聞いていましたが、私の地域では直接来てくれました。私は電話だと緊張するので、直接来てくれて助かりました。

COVID-19の流行がなければ、もともと病院Aは出産も行っており、こんなAやらBやらごたごたは起こらなかったのだと思いますが、私の居住区域の病院AはCOVID-19の患者を受け入れる病院に指定されたため、産婦人科として定期検査は受け入れているものの、出産自体は停止していたため、私は病院Bで出産することになりました。
病院Aが定期検査を担当することになっているため、産後も病院Aの助産師がフォローすることになっていたようです。

日本だったら、1つの病院で定期検診やエコー、出産も行うと思うことが多いと思うのですが、私は妊娠中もいろいろな場所を転々としました。しかし、どれもNHSなので、データなどは全部共有されているので心配ありません。

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退院時にもらえなかったRed Bookと薬はどうなったの?

退院時にもらえなかったRed Bookに関しては助産師に、Day5出来てくれる助産師さんに持ってきてもらえないかお願いしてと頼みました。
毎日投与しないといけない血栓防止の薬については、病院Aに電話してもう一度確認したら、折り返し電話をしますと言われ、夕方折り返しの電話が来ました。「処方箋をこれから医師にもらうので、あとで薬局に行って薬を取ってくるので、20時以降に取りに来て」と言われた。。なんでこんなに段取り悪いのと思いつつも、もう前回での病院での注射から24時間以上経過してしまっているし、今日中には受け取らないといけないなと思っていたので、相方にお願いしてUberで病院までまた往復して薬を取りに行ってもらいました。当日もらえれれば何も問題なかったし、話が通っていれば、今日の助産師さんが持ってこれたのに、NHS無料のはずなのに容量の悪さでUber代4000円の追加での出費でした。

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これを読むとなんだかゴタゴタしたなという印象を持たれるかもしれません。
でも、皆さん心配しないでください。
RedBookの在庫切れはコロナとBrexitなどの影響が重なり、物流が滞ってしまったためなのでかなりのレアケースです!通常はRed Bookの在庫切れは発生しません。
そして薬に関しても、私のようにイレギュラーなタイミングで退院しなければ、普通はこの薬頼まずともは出産当日に処方箋を出してもらって、翌日(退院日)には受け取れるようになっているようです。私のように何日か追加で入院してしまったので、処方箋を誰も頼んでおらず、こういうことが起きてしまったらしいです。

両方ともめったに起こることがない事例ですが、まーそんなやつもいたんだなくらいで思っておいていただけると、もしなんか問題が起きた時も、ポンもそうだったしなー。なんて、ちょっと気楽に構えられるかも。なんて思ってこのブログを書いております。

まとめ

  • 助産師さんはいつ来るかわからなかったけど、お昼ごろのちょうどいい時間に来てくれた。
  • 場所は家の中のどこでもいい。
  • Red Bookをもらった人はそれを準備しておくといい。お茶などは用意しなくて良し。
  • コロナの影響で電話対応になるかもと言っていたが、(2021年2月)直接訪問だった。
  • 結構あっさりしていて15分かかるかかかんないかで終わったので身構えなくて良し。
  • なんだかんだでNHSで無料でいろいろ産後もサポートしてくれるのでありがたかった。

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今回もここまで読んでくださいましてありがとうございました。
このブログが、これからイギリスで出産をされる方の参考になれば幸いです。
次はDay5の助産師訪問について書きたいと思っております。

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