イギリス妊婦→育児生活

初妊娠、イングランド北西部在住。イギリス人のリスと日本人のポンの妊婦生活日記です。予定日まであと100日のところで、皆さんはお腹に指輪を乗せたおしゃれな写真を上げているなか、そんなことが流行っているとも知らず私はブログを始めました。2月6日に無事第一子を出産し、イギリスにて子育てに奔走中。

010: 妊婦家を買う-その5-住んでいるのに工事中 UK妊婦生活 予定日まであと91日

今日はリノベーション編です。家に住みながら、大きな内装工事をしようと考えている人はあまりいないかもしれませんが、イギリスでのリノベはこんな感じの人もいるんだなーと笑って読んでもらえると幸いです。

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引っ越しから数日後、大工さんと連絡が取れ、煙突撤去工事が引っ越し9日目から開始することが決まりました。思ったより早く予約が取れてよかった。しかも、相方のリスが在宅だから、有給休暇を取らずとも対応できる。素晴らしい!!感謝です。(そして私は職場へ避難。ズルイでしょ?いや仕事だからしょうがない。)

引っ越し後の床なし生活、家の中でも土足はあと何日続くのでしょうか。まるで工事現場に住んでいるようでした。
(イギリスだから土足とかではなく本当に家の中が工事現場のような感じなので土足じゃないと生活できないのです。)

  • 工事準備

工事前の週末に、1階にあった荷物を二人で全部2階に運び、暖炉があるリビングを空っぽにして、煙突がつながっている2階も、煙突周辺は荷物をよけて、その部屋にある荷物はホコリカバーをかぶせて、キッチンにある冷蔵庫は日曜に梱包されていたダンボールで上からカバーし、工事を待つ準備ができました。

工事が始まる前々日には両隣の家に、引っ越しのご挨拶をさせていただき、工事があるので、騒音でご迷惑をかけることをお伝えしました。ご挨拶にはお酒は飲まないとおっしゃっていたので、チョコの詰め合わせを持っていきました。とても優しそうな方々ですごくよかったです。

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  • ご近所さんとイギリスのゴミ収集

ちょっと話はリノベから脱線しますが。。。
私の地域ではゴミ出しが週1しかなく、隔週でリサイクルかコンポストと一般ごみの収集車がきます。なので、1回捨て忘れると2週間分のごみが貯まることになるのです。家の庭に240Lの大きなタイヤが付いたゴミ箱があるのですが、それをごみの日の朝か前夜に、収集業者が楽なように道に出しておかないといけません。

少し前になりますが、この家の鍵を不動産屋さんからもらって、ルンルンで家に向かったあの日。私たちは家の前に飛ぶ無数のハエを見てしまったのです。私たちのゴミ箱には前のオーナーのごみが蓋が閉まらない程度に残っていて。そうなってしまったようです。まー引っ越し前はごみも増えるし、2週間に1度のチャンスとなると、しょうがない。このハエ達、近所の人はすごく嫌だろうな、申し訳ないなと思ってすぐにでも捨てたかったものの、ゴミの日がいつかもわからず、最初の数日間は家に住んでいなかったので、ゴミが出したくてもタイミング悪く、自分たちで捨てられませんでした。でも引っ越しの日には、そのゴミは無くなっていたのです。実は、お隣さんがゴミ箱を収集日に出しといてくれていたのでした。ハエがたかっている人の家のごみを出してくれるなんてなんていいご近所さんなんだ。すごく感謝感激。

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近所が良い人かって、とっても大切だと思うので本当によかったです。もう一方のお隣さんは家族で幼稚園生と小学生くらいの子供がいて、子どもが生まれたら、相談にも乗ってもらえそうです。両隣ともいい人そうで良かったー。

  • 工事開始!

さて、話は工事に戻ります。
私たちは大きく分けて3つ工事を依頼しました。
1.大工さんによる煙突〜暖炉までの撤去
2.大工さんによるキッチン壁の取り壊し
3.カーペット・床屋さんによるフローリング張り

1.煙突ー暖炉の撤去
工事予定の引っ越しから9日目は大雨で、煙突を取り除くため延期。
10日目の晴れの日、大工さん5人係で朝8時から夕方17時まで、ドンドン、ガンガン、工事が始まりました。

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在宅勤務をしていたリスによると、終始レンガが崩れ落ち、ホコリが舞い続ける状況だったそうです。リスは唯一その被害をもっとも受けない部屋に引きこもって、ヘッドフォンをつけて仕事をしていたそうですが、ほとんどはミュートにしていたので問題なかったと言っていましたが、アンミュートにしたとたん、「落ちるぞー逃げろー」と煙突の一部が1階の暖炉まで落ちる音とその掛け声が、Zoomミーティングに広がり、ボスに笑われたと言っていました。



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仕事中でも在宅なので、何か問題や相談があれば、業者に呼ばれ話を逐一してくれたそうです。妊婦の私は昼間職場で働いていたので問題がなかったのですが、リスは大変でした。。ありがとう。聞いたところによると屋根がだいぶもろくなっていて、そこの周囲の補強と煙突の穴ふさぎに時間がかかったそうです。家買うとき屋根の強度までなかなかみないもんなー。



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私が帰った時はもう大工さんたちはいなかったのですが、家の前にでっかいゴミ箱(スキップ)が現れていました。これはイギリスで工事などがあると頼むことができる大きなゴミ箱で、大工さんが手配をしており、終わった後は収集業者が引き取りに来てくれるようです。日本ではこんなでかいのが何日も家の前に突如現れたら、近所から苦情が来そうな気がしますが、こちらではみんな普通です。

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家に帰るとリスが、窓を全開にして、ホコリを外へ追いやってくれていました。煙突も崩したばかりで、おそらく家じゅうにホコリ粒子が滞留しており、拭いても拭いても、ホコリが現れる感じでした。その夜はキッチンももちろんホコリまみれ、戸棚の中も全部もう一回洗いなおさないと使えないくらいホコリをかぶっていました。


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これがあと何日か続くとなると、今日は料理をあきらめ、外食をすることにしました。3月からロックダウンもあったので、外食なんてすごく久しぶりでなんだかちょっとウキウキしました。お店は平日で、ほぼお客さんがいませんでした。Take awayは繁盛していたようですが、今の時期、お店で食べようって人はあんまりいないようですね。インドカレー屋さんに行ったのですが、本場のインドカレーをすごくマイルドにした感じで。私の口に合うレストランでした。妊婦のお腹には量が多かったので、半分はお持ち帰りにして、残りは翌日の私のお弁当になりました。

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翌日も工事が引き続き行われ、2階部分の煙突部分は、プラスター(石膏)で綺麗に平らになり、邪魔だった煙突部分がなくなっていました。1階の暖炉部分も余計なデッパリは全部落とされたものの、プラスターまでは終わっていませんでした。毎日変化する家をちょっとワクワクしながら私は楽しんでいました。2日目は、Take awayで取り皿は洗って、何とか済ませました。普段はTake awayもレストランもほぼいかないポンとリスですが、引っ越してから、やたらと頻度が増えました。やっぱりこういうお店って飲み会以外でも必要なんだな。

3日目は1階のプラスターや電気の配線のとりつけが行われほぼ終了。あとは、掃除とかたずけ、そして乾くのを待つのみという感じです。

2.キッチン壁の取り壊し

工事1日目に、煙突と同時に、壁の一部壊し始めていました。見た目はなんだか、爆弾でもぶち当たったんではないかという感じ。家の中とは思えない光景。2日目には全部壊し終わって少し家感が戻っていました。3日目には、壁の橋に鉄の板のような補強を入れていてそれを固めているとのこと。それが乾かないと、壁をまっすぐにできないらしく、数日乾いてから、また、プラスターの仕上げをしに来ますと。見るからに「途中です。」という感じなのにこれで数日間放置なのね。。。



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壁がなくなると、リビングからキッチンがよく見え、広くなってよかったーという感覚となんだか丸見えで恥ずかしい感覚。オープンキッチンになるように、テーブルがないとまだまだ完成ではないなという感じですが、でもとりあえず広くなって二人ともこの工事を決意したことに満足していました。

予想外に工事は早く進み、最初の3-4日でほぼ大工さんによる工事が終わり(一部プラスターを残すのみ)、工事の騒音も減って、砂埃も徐々に減ってきましたが、総量は減っても、拭いても拭いても出てくる砂埃。時には家でもマスクをつけたりしていました。。。工事後も1週間以上は家に帰ると毎日埃にまみれに家がなっており、空気の入れ替えをしながら、ホコリを拭いて、食器を洗いなおしてから夕飯食べるという生活が始まりました。



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土日を挟んだ翌週の火曜日にもう一度業者が来てくれて最後のプラスターと壁の電気配線付け直し工事を行ってくれました。電気のスイッチはなんだか壁から0.5㎜ほど浮き出ていて、スイッチって普通壁と並行に平らについているよね。。。?と聞いたところ、これは壁がもう少し乾いてから自分でねじで回して押し込んでってくださいって言われたといっていました。仕上げはセルフなんだ。。。確かにネジ締めだけにきてお金を取られても嫌だし。まーそんなもんなのか。と初めての工事に驚く毎日でした。

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3.床工事

床工事が始まったのは何と大工さんの工事がまだ行われている3日目からでした!

2階の部分は1部屋はリスが仕事をしている部屋と、一部煙突を削って前日にやっとプラスターが終わった荷物が大量にある部屋+廊下2つでした。大工の工事と床工事を同日ににやるのは難しいだろうと私は思っていたのですが、リスは少しでも工事が早く終わってほしかったらしく、床業者がたまたま開いていたその日にさっそく床張りを頼み決行しました。



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その日の朝から床を張るならホコリを取り除かなければと一生懸命二人で出勤前に掃除。工事が唯一なかった部屋でしか仕事ができないリスはその日は、床張りで机やいすを動かさないといけないため、1日有給休暇をとり、床業者が作業をできるように、荷物をちょこちょこ動かしながら2階の部屋の床張りを見守ったそうです。こういうのを見ているとやっぱり、家具がない今のうちに工事を始めてよかったなと思います。後で聞いたのですが、床張りは床板をいろいろなサイズに切って張っていくのでそこでまた木くずが出てしまうため、朝の掃除は特に意味がなかったという事実。。床業者はでっかいヘンリーの掃除機を持ってきて、爆音で掃除機をかけていたそうです。ヘンリー掃除機はかわいい顔をしているのに、かなりの吸引力で、イギリスの会社とかでは業者で使っている人を見かけます。でもその代わり、音量もかなりあるので、家が広い人におすすめです。



私が家に帰ったら、2階には床があって、なんと土足を家の中で脱ぐことができたのです(感動)。床があるってなんて素晴らしいことなんだろう!1日休みを取っていたリスが業者が返った後、床に掃除機をかけたり、業者の足跡を消すためにモップがけをしてくれて、土足なしでも歩けるようにしておいてくれたのです。この日から、1階に行くには土足を履いて、階段を上がった2階部分にはスリッパをはいて、2階の階段の脇が玄関になるという生活が始まりました。2階だけでも靴が脱げるって素晴らしい☆マットレスから降りた時に靴を履かなくてもトイレに行けるって素晴らしい☆

こんなに床って素晴らしいんだと実感したのは人生で初でした。リスが強行突破して、床工事を早めに始めてくれてよかったなーと改めて感謝しました。


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1つ問題があったのは、頼んだ床が部集めだったため、1部屋ドアが開いたり閉めたりするのが床に当たって容易にできないようになっていました。業者にはなるべく持ち上げるようにすれば開くからといわれたらしいのですが、無理。。動かすのに両手でノブをもって全力で上げてもちょっと動いてすぐ引っかかる。そんなドアは嫌だー!ということで、サンドペーパーでドアの底部分を削ってみることにしました。気が付いたのはサンドペーパーすら入る隙間がないこと。。。1時間くらい二人で何とか頑張りましたが、これはぎょうしゃにちゃんといって、機械で削ってもらおうということになりました。

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その後10日間ほど、床業者が忙しく空きがなく来ることができなかったものの、10日後に予約がとれて続きを行ってもらうことになりました。床の見積もりの際に、床とかカーペットとかあったら、自分で剥がしてくれるなら、その分の料金はかからないけど。どうする?と聞かれていたので、自分でできるようなことなら自分でしますと言っていたからです。なので、カーペットはすべて引っ越し前に剥がしたものの、もともと1階の玄関部分とキッチン部分にのみあった床をセルフで剥がさなければいけませんでした。前もって買っておいた工具を使って、前々日と前日に二人で床をはがしを開始。イギリス人は正座をしないからか、かがんだりしゃがんだりするのが不得意で、妊婦にはかがんだ長時間の体制は結構きつく、床はがしも簡単ではなかったことを懐かしく思っております。一番大変だったのは引っ越し翌日にセッティングをした洗濯機を移動すること。洗濯機の下の床板も張り替えるために動かさないといけませんでした。50㎏ほどある洗濯機だったため、かなり重く、足の部分はゴムで滑らないようになっていました。またコードや排水管もつながっており、リスと二人で苦労しながら動かしました。

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このときに大活躍したのがサーフィスクリーナー。これは洗濯機を設置した業者さんに聞いた知恵なのですが、洗濯機を動かすときは、動かす方向の床板にサーフィスクリーナーを吹きかけると滑りやすくなって動かしやすいのです。それを思い出し、シュシュシュート吹きかけて押してみると動く!吹きかける前は倒れそうになっていたのに少しずつ滑ってくれるのです。是非お試しあれ。洗濯機を動かした後は、床板を取り除いて1階の床張りの準備完了。

翌日1階部分のほぼすべての床が完成しておりました!!すばらしい。すぐにでもリビング寝転がりたかったですが、埃だらけだよ。とリスに止められました。

まずは二人で床の掃除をもう一回して、洗濯機を元に戻し、また、食器をを使用前に洗い。夕飯を作り、1階でもスリッパで生活できる生活が始まりました。つまり家の中ではもう土足禁止☆2階にあったシューズラックを1階に移動し1階が玄関になりました。すごくうれしい!家に床があるって素晴らしい☆

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その日に2階のドアもちゃんと直してもらえ、普通に開け閉めできるようになっていました。ドアが片手で簡単に開くってなんて素晴らしいんだ!

あとは、床と壁の間にある木(巾木)を家じゅうに設置したらおわりということで、それを翌日に行ってもらい、この大きな3つの工事がすべて終了しました。

  • まとめ

今、現在は、自分たちでスイッチのねじも締めて壁に埋めこみ、プラスター全体が乾くのを待っています。乾いた後は、自分たちでペンキを塗るのです。



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業者に壁工事を頼んでも、業者は茶色い石膏を残したまま、平らにすれば工事は終わりなんですね。。。。知らなかったー。イギリス人に聞いたら、みんなそれ普通だよって感じでした。
気が付いたらうちの前にあったスキップもなくなっており、大工さんの仕事は計5日で終わっておりました。床も計3日間で結構、早く終わったと思います。

イギリスでは、このように工事現場っぽいところに住むもの結構ありな話のようで、1年間うちは工事現場だったよー。とか、うちは屋根も直さないといけないしなー冬の前には終わらせたいなーとか、暖房が壊れていてもう、2ヶ月寒いよーとか、いろいろなことを聞きます。  

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家が工事現場でホコリまみれという妊婦生活が9月末から始まりー10月中旬まで毎日ホコリ掃除をするしていて本当に大変でした。でも良かったことは、リスが在宅で工事に対応しやすかったこと。私が職場勤務であったため過度の砂埃は吸わなくてよかったこと。妊娠が中期であったこと。初期、後期や産後直後だったら、こんな生活できなかったかもしれません。

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本当はオープンキッチンも仕上げたかったのですが、予算がそこをついてしまったので、まだまだ先になりそうです。家具も家電も買わないと、まだソファーもテーブルもTVもありません。。。階段も床むき出しなので、どうにかしないとな。赤ちゃんグッズも買わないと。引っ越しと出産っていろいろ出費がかさむのねと思う今日この頃です。

ここまで読んでくださいましてありがとうございました。ひとまず、今後家に進展があるまでこの「家を買う」シリーズは一旦お休みします。

  • 妊婦家を買う-シリーズ--リンク追記---

uk-ninpu.hatenablog.com

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